出版社内容情報
時間を経てますます輝きを放つ名作たち
古より語り継がれた、愛と哀しみの悲劇
すべての伝説は、一振りの剣から始まる——
<梅原 猛 原作 + 山岸 凉子 画>の
豪華コラボで話題となった、
壮大なスケールで描かれた
古代叙事詩
いよいよ
本シリーズに登場!
ファンの熱い要望に応え、著者が本書読者のために描き下ろした、
特製メッセージカード入り
目次
ヤマトタケル/あやかしの館/幻想曲
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イスタ
65
ヤマトタケルノミコトって名前はよく聞くけど、読むまではどんな人かもあまり知らなかった。古事記(ところどころ日本書紀も)にかなり忠実な話みたい。古事記では女装したのはヤマトタケル本人だけど、こちらは従者のタケヒコが。筋肉隆々のヤマトタケルでは女装は無理があったのかも。双子の王子が不吉な説はここが原点だったりして。2021/03/19
井月 奎(いづき けい)
40
ヤマトタケルの悲しい、血塗られた旅に梅原猛が魂を吹きこみ、山岸涼子が開眼しました。父帝を思い、生まれ故郷を思う心は他の民を踏みにじることになり、それに心が侵食されていきます。自らを守る神刀、草薙剣をおいて蝦夷討伐にいくヤマトタケルはもしかしたら死を望んでいたのではないでしょうか?白鳥に化身した彼の心の安寧を祈るばかりです。2021/10/15
更紗蝦
17
ヤマトタケルというと女装して敵を討つエピソードがあるせいで美少年のイメージが強いのですが、この漫画だとマッチョの大男で表現されており、繊細なキャラクターの多い山岸凉子作品の中ではかなり珍しいです。基本的には争いを好まない人物として描かれているのに、ラストの見開きのページ(特に右側)のヤマトタケルがやたらに凶悪顔なのは何故なのでしょうか…。2015/05/26
ゆあん
17
図書館にて。他になかったのでここでレビュー。角川書店の前編後編の2冊で読みました。ヤマトタケルの話は知っていたけど山岸さんの手にかかるとこんな風になるんだーやっぱすごいっ!と思いました。はわ~。原作者は隠された十字架の梅原猛さんかぁ。2015/01/12
小夜風
15
【所蔵】再読。「ヤマトタケル」「あやかしの館」「幻想曲」収録。「ヤマトタケル」は山岸凉子にしては珍しく原作付き。原作は梅原猛という方です。表紙のマッチョタケルは、シルベスター・スタローンがモデルだそう。確かに…(笑)。「ヤマトタケル」の名前は知っていても、どんな話だったかな?と記憶が曖昧だったので、楽しく読めました。ヤマトタケル、可哀想な人だったんですね…。「あやかしの館」は欠陥住宅の話かと思いきや…怖いです。「幻想曲」はなかなか素敵でした♪2013/11/30