出版社内容情報
孫権は合肥城攻略に手を焼いていた。太史慈の奇策も失敗に終わり、呉軍は南徐まで敗退した。ジリ貧の呉は、劉?の病死をきっかけに、荊州返還を玄徳に迫ってきた。孔明は一通の証書を書いて、魯粛を追い返した。これを知った周瑜は、孫権の妹との縁談を玄徳にもちかける。孔明は趙雲に三つの秘策を授け、玄徳を呉に送り出した。
目次：
合肥城攻防／太史慈の最期／証文／謀略結婚／甘露寺／十字紋石／贅沢の蜜漬／脱出／男まさり
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
SIN ＥＩＭ
16
【掃討！荊州四英傑】武の金旋（武力36）を始めとして、能力値40以下を誇る4人衆。彼らは蜀を数十年支えた劉禅（統3武5知9政4・能力値三国志w）に10倍する能力を秘めていた。武人K・D・A（刑道栄）はTシャツも販売されている。ネタの宝庫たる荊州編完結である。心身ともに外道な4人だったが、現地には「忠義の者」と評された石碑がある。荊州4英傑は史実であり、中央（帝）に忠実な名君だったが、ヤクザの集団（劉備）にボコられた、という説もある。演義補正が効きまくった荊州攻略が、ネタの宝庫であるのは当然なのである。2025/05/16
gtn
16
使命ある者は守られる。呉国の策略により、孫権の妹を嫁がせようと劉備を呉に誘き出す。劉備五十歳、妻十七歳。だが、案に反し、二人は強く結ばれる。孔明の計略もあり、劉備は呉からの脱出を決意。妻も迷うことなく同行。それを妨害しようとする妻の兄孫権。だが、孫権の命を受け、追ってきた部下に対する妻のあしらい方が胸をすく。情に流されやすい劉備にお似合いのパートナーである。2024/02/28
わたー
15
★★★★☆英雄色を好むとはよく言ったもので、孫権の末の妹、孫尚香の色香にあっさり腑抜ける劉備。孔明と趙雲のおかげで目が覚めたようだが、やはり、いつの時代も男が身を滅ぼすのは女性なんだなと。2020/03/29
kuro
8
呉の贅沢攻めに劉備が流されていく様・・・。 わからんではないが、ものすごくがっかりしてしまう。 まあ、人にはだれにもこういった一面もあるんだろうな。2011/12/17
みゃーこ
7
玄徳を「酒と女」におぼれさせる作戦は孔明の秘策で何とか切り抜けることができたものの、人間だれでもこういうところで油断してしまいほろんでいってしまうんだな。玄徳は人間らしいところがその魅力だ2012/12/03
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