出版社内容情報
長安に都を移してからの董卓は、ますます横暴なふるまいをするようになっていた。これを嘆いた司徒・王允は侍女の貂蝉の力をかりて、董卓と呂布の仲をさこうとしていた。呂布は貂蝉と一緒になれることになり舞い上がっていたが、董卓の心変わりにあい、大恥をかかされる。恋に狂った呂布は、ついに董卓暗殺にのりだす。
目次:
董卓暗殺計画/曹嵩の死/休戦勧告/悪来典韋/罠と罠
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まるほ
27
王允の策略は成功し、董卓は呂布に討たれる。董卓の死による混乱に乗じて、また黄巾賊が暴れ始める。朝廷より黄巾賊追討の命を受けた曹操は力を蓄えはじめ、百万もの軍勢を手にするまでになる。▼出世した曹操は父曹嵩を呼び寄せるも、曹嵩は途中立ち寄った陶謙の護衛兵に殺されてしまう。父の仇を討つべく出兵した曹操の背後を呂布が襲いかかる。呂布側の策略に嵌まり窮地に追い込まれる曹操だが、逆に呂布に策略を仕掛ける。▼悪来典韋登場。2021/05/08
SIN EIM
18
【白馬の王子様】こと、公孫瓚の白馬陣。ゲームでは機動力が上がるし、この作品でも機動力が高そうに見える。実際の白馬陣は正式名称が「白馬義従」義従とは「騎乗した弓兵」だけど、誰も弓矢持っていなかった。白馬であった理由は見た目重視で敵を威圧する示威行動の意味が強かったという。公孫瓚は劉備と共に学んだ時期があり、劉備はとにかく見た目にこだわって学問をおろそかにして遊び歩く問題児(パリピ?)説がある、公孫瓚も似た者だったのかも。直接のつながりはないけど「公孫竜」は詭弁論者の代名詞。公孫という名前は信用ならん2025/03/30
わたー
17
★★★★☆かくして貂蝉の企みは成就し、呂布は董卓を切り捨て流浪の将に。結局、都も貂蝉も取れずじまいで、最強の武を持っていてもなんとも憐れ。2019/03/24
gtn
16
董卓が部下呂布に討たれ、晴れて呂布の下に嫁ぐ貂蝉。だが、貂蝉は自害。貂蝉にとって、それが本望だったとすると、それに引き換え、男呂布のなんとみじめなことか。2024/01/05
みゃーこ
16
チョウセンの美しさに惑わされ、謀略によって、董卓と呂布は離間し、呂布は董卓を殺害します。この巻で、「はい、完全にドンハマリ」まくりました~。中毒です。2012/11/26