出版社内容情報
長安に都を移してからの董卓は、ますます横暴なふるまいをするようになっていた。これを嘆いた司徒・王允は侍女の貂蝉の力をかりて、董卓と呂布の仲をさこうとしていた。呂布は貂蝉と一緒になれることになり舞い上がっていたが、董卓の心変わりにあい、大恥をかかされる。恋に狂った呂布は、ついに董卓暗殺にのりだす。
目次:
董卓暗殺計画/曹嵩の死/休戦勧告/悪来典韋/罠と罠
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まるほ
27
王允の策略は成功し、董卓は呂布に討たれる。董卓の死による混乱に乗じて、また黄巾賊が暴れ始める。朝廷より黄巾賊追討の命を受けた曹操は力を蓄えはじめ、百万もの軍勢を手にするまでになる。▼出世した曹操は父曹嵩を呼び寄せるも、曹嵩は途中立ち寄った陶謙の護衛兵に殺されてしまう。父の仇を討つべく出兵した曹操の背後を呂布が襲いかかる。呂布側の策略に嵌まり窮地に追い込まれる曹操だが、逆に呂布に策略を仕掛ける。▼悪来典韋登場。2021/05/08
わたー
17
★★★★☆かくして貂蝉の企みは成就し、呂布は董卓を切り捨て流浪の将に。結局、都も貂蝉も取れずじまいで、最強の武を持っていてもなんとも憐れ。2019/03/24
みゃーこ
16
チョウセンの美しさに惑わされ、謀略によって、董卓と呂布は離間し、呂布は董卓を殺害します。この巻で、「はい、完全にドンハマリ」まくりました~。中毒です。2012/11/26
gtn
15
董卓が部下呂布に討たれ、晴れて呂布の下に嫁ぐ貂蝉。だが、貂蝉は自害。貂蝉にとって、それが本望だったとすると、それに引き換え、男呂布のなんとみじめなことか。2024/01/05
ノリピー大尉
14
貂蝉の策略は、着実に呂布と董卓を取り込んでいった。そして疑心暗鬼に駆られた呂布の暴走が始まる・・・ 「天下国家のために兵を動かすならば、世間の人も認めましょう。しかし私的感情で兵を動かせば、ただいたずらに世の中を混乱させただけとみられます」(111p) 後半では曹操の新たな動きが!次巻が待ちきれません!2019/07/16