潮文庫<br> ライト・スタッフ―Light Staff

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潮文庫
ライト・スタッフ―Light Staff

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  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784267024146
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

昭和30年、映画監督を目指す主人公の五堂顕(ごどう・あきら)は太平洋映画の助監督試験に落ちてしまう。だが、諦めきれずアルバイトを探しに来た撮影所で小火(ぼや)を消し止めたことから、照明部にスカウトされる。照明部のいちばん下の見習いからスタートした顕は、失敗を繰り返しながら現場で経験を積むうちに照明の魅力に引き込まれていく。まじめだが臨機応変で勉強熱心な顕は、徐々に監督や他のスタッフたちに好かれ、照明技師としての腕を上げていった。活気があり、エネルギーに満ち溢れていた映画の世界は、まさに娯楽の王様だった。
 しかし、映画の栄光は長くは続かなかった。「電気紙芝居」とバカにされていたテレビがカラー放送を開始し、東京オリンピックで爆発的に売れたのだ。映画会社の衰退は著しく、スタッフたちは事実上解雇されてしまう。顕は、照明技師たちは、映画界はこの先どうなってしまうのか──。
 もう一人の主役ともいえる女優の衣笠糸路(きぬがさ・いとじ)や初の女性脚本家、監督や俳優など、誰がモデルになっているのかを想像しながら読むのも楽しい。
 ただならぬオーラを放つ俳優、そして名監督たちが綺羅星のごろく存在した時代。そして、刻々を移りゆく時代のなかで、それでも変わらない心揺さぶるもの、人が懸命に生きる姿を、松本清張賞受賞作家の著者が描く。


 ──本作は誰にでも楽しめる極上の娯楽小説だと思います。読めば元気が湧いてくる物語に仕上がっています。本作が映画化・ドラマ化された暁には、衣笠糸路の役は、ぜひ私に演らせてください! 糸路に魂を吹き込んでみせますので。(高島礼子/女優)

 ──「娯楽の王様」を支えた光当たらぬ技師たちの日々の研鑽と苦楽を照らし出し、映画スターが光り輝いていた時代の、明るく開放的な物語。(東えりか/書評家/「週刊現代」より)

内容説明

映画会社の助監督試験に落ちた五堂顕は、思いがけない出来事から照明技師として映画の世界へと足を踏み入れる。しかし、現場での理不尽な扱いに耐えきれず逃げ出したくなってしまったが、顕に手を差し伸べたのは、往年の女優・衣笠糸路だった。―娯楽の王様といわれた映画界を支え続けた「ライト・スタッフ」の熱き人間ドラマを描く渾身の作品!

著者等紹介

山口恵以子[ヤマグチエイコ]
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒業。会社員を経て、派遣社員として働きながら松竹シナリオ研究所で学ぶ。その後、丸の内新聞事業協同組合の社員食堂に勤務しながら小説を執筆。2007年『邪剣始末』で作家デビュー。13年『月下上海』で松本清張賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Sakura

12
昭和30年。映画会社の助監督試験に落ちた五堂顕はひょんなことから照明技師として働くことになる。娯楽の王様と言われた映画界が「電気紙芝居」とバカにしていたテレビに観客を奪われるまで。照明技師の序列や働き、カラー時代になってからの色の話など、興味深かった。高島礼子が解説を書いていて、昔広瀬すずが照明や音声スタッフの仕事について疑問を投げかけて炎上した件について「私なら、まだ若かったとしても絶対あんな発言はしないと思った」と書いていて、いやそれ書かなくてもよくない?と広瀬すずがちょっと可哀そうに・・・。2024/09/27

りょう

4
昭和30年代の映画界の物語。監督試験をおいて偶然に照明の世界に足を踏み入れた主人公を中心に監督を目指す友だち、映画界の理不尽なヒエラルキー、美粧といわれるメイク室、いろんな話が盛り込まれながら、それぞれが一生懸命やっていく姿が元気がある時代も映し出して楽しかったです。2024/07/15

Hanna

3
戦後間もない映画をつくる世界。主人公は照明係。本人は助監督志望とはいえ、その後、読み手としては俳優を照らす当時としては花形。高島礼子に演じてもらって、この作品を映画か何かで見てみたい。2024/07/13

マッケンジー

2
助監督採用試験に落ちた青年が、照明技師として映画制作に携わる事に。ボリュームのある本だけど、あまりにも面白くて一気に読み終えました。ベテラン女優の衣笠糸路と脚本家を目指す浜尾杉子という二人のバイタリティー溢れる女性に惹かれます。高島礼子さんの解説も良かった。NHKBSプレミアムで是非ともドラマ化してほしい。2024/02/08

2Tone

1
まだ、映画が全盛期で良き時代の証明のスタッフ。映画監督も俳優達も、そして、証明、カメラ、大道具他もある意味、生き生きしていた時代。そんな中、助監督を目指す主人公の顕、でも試験に落ちて、偶然に手伝うことになった証明の仕事。裏方から見る、映画の世界、新鮮でもあり、その苦労も実感でき、面白く読めました。2025/03/23

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