潮文庫 ブギの女王・笠置シヅ子―心ズキズキワクワクああしんど

砂古口 早苗【著】

潮出版社（2023/09発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 328p／高さ 16cm
• 商品コード 9784267023828
• NDC分類 767.8
• Cコード C0195

出版社内容情報

今秋放送開始 NHK朝ドラ「ブギウギ」原案本が待望の文庫化！

戦後の混乱期に一世を風靡した大スター・笠置シヅ子。
現代でも「ブギの女王」として知られ、「東京ブギウギ」「買物ブギー」など名曲の数々は多くの人を魅了する。
彼女の唄と踊りは時代の大転換の中で誕生し、人々に変革をもたらす役割を担った。
それは、どれほどの輝きであったか――。
昭和を生き抜いた魅力的な女性の生涯を、戦後復興期という時代と日本人の生き方とともに解き明かし、その精神は閉塞感漂う現代日本に活力を与える！

・出生の秘密　・戦後歌謡界の第一人者服部良一との出会い
・知られざる美空ひばりとの関係　・芸能界引退　　等々　

内容説明

名曲「東京ブギウギ」など戦後の混乱期に一世を風靡した国民的スター・笠置シヅ子。スターは時代を象徴する。“美空ひばり”という世紀のスター誕生の陰で忘れられていった占領下のスーパースターがどれほど輝きを放ったか。その魅力を、戦後復興期という時代の謎とともに解き明かす。知られざる「ブギの女王」の生涯を通して、昭和の芸能史、社会史、戦後史、日本人の生き方にまで迫る唯一無二の評伝。

目次

プロローグ　「ブギの女王」という歌姫の謎と、「占領下」という時代の謎
第１章　「ようしゃべるおなごやな」―讃岐生まれで大阪育ち
第２章　「センセ、たのんまっせ」―アプレ・ゲールという怪物
第３章　「おもろい女」―歌う喜劇女優・女エノケン
第４章　「子どもと動物には勝てまへん」―ブギの女王ｖｓ一卵性親子
第５章　「高いギャラはいりまへん」―大阪弁の東京タレント
エピローグ　一九四七年、日本国憲法と東京ブギウギ
あとがき　「元気、出しなはれ！」

著者等紹介

砂古口早苗［サコグチサナエ］
ノンフィクション作家。１９４９年、香川県善通寺市生まれ。新聞・雑誌にルポやエッセーの寄稿記事多数。最近は宮武外骨研究者としても活躍。母方の曽祖父が外骨と従兄弟にあたる（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[鉄之助]

朝ドラの主人公・笠置シズ子の”謎”に迫りたくて読んでみたら、すこぶる面白かった。なぜ、スパッと歌手を引退したのか？美空ひばりにした、とされる”いけず”の真実は？など、丹念な事実の掘り起こしで、腑に落ちる内容だった。実は「ブギの女王」になる前の戦前、「ジャズの時代」があったのだ。その当時の名曲『ラッパと娘』の凄さがダイレクトに伝わってきた。淡谷のり子との、辛辣な会話のやり取りには、笑わされる。だが、二人の中にはお互いを、いわば”戦友”と認める尊敬の念があった。

2023/12/06

[退院した雨巫女。]

《私-図書館》朝ドラの「ブギウギ」の原案本。笠置シヅ子さんの人生は、波瀾万丈すぎる！朝ドラの後の、人生がわかった。趣里ちゃんお疲れ様でした。

2024/05/07

[Oh!やまびこ]

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)にて興味を持ち「笠置シヅ子」なる人を知りたくなった。当書が番組の底本らしい･･･との情報で手に取った。読んでみると「笠置シヅ子history」に留まらず。幾多の時代の世相、歌謡界、芸能界、政財界と、そしてそれらの日向と闇。「笠置シヅ子」を知ろうとすることは、大正･昭和の二つの時代についても併せて知ることになろうとは思いもしなかった。大変興味深く読むことが出来た。絵空事になるが父母に読ませたかったなぁ･･･。

2024/01/15

[ぼび]

6/5

2024/03/17

[ユッピー]

朝ドラ「ブギウギ」の原案で、笠置シヅ子が、どのような人生を歩んできたか、時代背景や、いろんなスターとの出会いなど、分かりやすく描かれていました。ドラマはどのようになるか楽しみになりました。

2023/11/14