内容説明
自分らしさとは―。「同じ」を求められる時代に私たちはどう生きるのか。
目次
誌上座談会 孤立させない「心の居場所」を
第1部 発達障害(特性を見つめて;増え続ける生きづらさ;「支える」とは何か?)
第2部 大人の発達障害(特性に応じた環境調整;気づかれない苦悩の中で;カサンドラ症候群“家庭編”;カサンドラ症候群“職場編”)
インタビュー 生きづらさのない成熟した社会を
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おはぎ
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立石美津子の著書「育ててわかった 発達障害の子の就学就労自立の話」を読了後、こちらを読んだ。障害の特徴を押さえたうえで読みすすめられた。だれであれ、できるだけはやい段階で特徴にきづいてあげられるかが重要。この本には大人の発達障害が赤裸々に綴らてある。家族や信仰者同志の理解があるおかげで障害特徴がポジティブに受容され、いかされている。ただ当事者だけでなく回りの精神的な消耗感は相当にはげしい。人が人をサポートするのはそれが職業として成り立つくらい大変な事。こうした書籍が発刊され情報共有されることが救いになる。2024/03/25
Ikkoku-Kan Is Forever..!!
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この手の内容は、たいてい当事者と第三者で視点が分かれて、後者でいうと如何に多くの人を巻き込めるかが焦点になる。その点、落合陽一が社会にブレクスルーをもたらすのは、ある種のフィクションのルール化(縛り)だとして、SDGsをその代表例に挙げていて妙に納得したのを覚えている。そして前者でいうと、当事者が必要としているのはこういう内容なんだろうな、としみじみ思う一冊。2021/01/18