潮文庫<br> アジア主義―西郷隆盛から石原莞爾へ

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潮文庫
アジア主義―西郷隆盛から石原莞爾へ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 616p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784267020889
  • NDC分類 319.102
  • Cコード C0195

内容説明

戦後、侵略主義の別名として否定された「アジア主義」。しかしそこには本来、「アジアの連帯」や「近代の超克」といった思想が込められていたはずだ。アジア主義はどこで変節したのか。気鋭の論客が、宮崎滔天、岡倉天心、西田幾多郎、鈴木大拙、柳宗悦、竹内好らを通して、「思想としてのアジア主義」の可能性を掬い出そうと試みた大著。

目次

なぜ今、アジア主義なのか
竹内好はアジア主義に何を見たのか
西郷隆盛と征韓論
なぜ自由民権運動から右翼の源流・玄洋社が生まれたのか
金玉均という存在
頭山満、動き出す
来島恒喜のテロと樽井藤吉の『大東合邦論』
天佑侠と日清戦争
閔妃暗殺
孫文の登場―宮崎滔天・内田良平・南方熊楠
岡倉天心「アジアは一つ」の真意
黒龍会と一進会
韓国併合という悲劇
中国ナショナリズムへのまなざし―辛亥革命と二十一カ条要求
孫文の大アジア主義演説
来日アジア人の期待と失望
大川周明の理想
田中智学から石原莞爾へ―「八紘一宇」の奈落
アジア主義の辺境―ユダヤ、エチオピア、タタール
戦闘の只中で―日中戦争と大東亜戦争
未完のアジア主義―いまアジア主義者として生きること

著者等紹介

中島岳志[ナカジマタケシ]
1975年大阪府生まれ。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。大阪外国語大学(ヒンディー語専攻)卒業。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。京大人文科学研究所研修員、日本学術振興会特別研究員、北海道大学大学院法学研究科准教授を経て、現職。専門は南アジア地域研究、近代思想史。著書に『中村屋のボース』(大佛次郎論壇賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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踊る猫

38
過去、ぼくは「アジア主義」についてあまりいい印象を抱いてなかった。どうしたって「八紘一宇」に代表される悪夢を連想させられたことでついつい「タブー視」するくせがついてしまったのだろう。著者は実にひらたい筆致で、そうしたウルトラナショナリズムの持つ問題点をきちんと見据えつつ「アジア主義」が持ち得る可能性をなおも問い直さんとさまざまな歴史・哲学を紹介する。歴史のオルタナティブな教科書としても読めるし、上に書いたようについつい無意識に根付く欧米中心の価値観を相対化するための好個のテキストとしても読めるのではないか2025/02/11

樋口佳之

22
人脈とかお金の出所とか、実際の行動のトホホさを脇に置くとして。アジア主義が侵略戦争推進の走狗と成り果てていく上で、アジア主義とは原理的に相容れない戦前日本の天皇制との対決が出来なかった事があるのではと感じました。「天皇に導かれたアジア」。植民地支配がヨーロッパのそれと比較して、より美化、正当化されていく事になったのでは。2017/09/27

Haruka Fukuhara

12
意外とそんなに楽しめなかった。文庫にはやはり適切なボリューム、内容というものがあると思う。これはややそれから外れていたのではないかという気がする。2017/10/29

テトロ

7
タイトルだけで敬遠してはいけない書。時代背景、人間関係、哲学など様々な観点から初期アジア主義がどのように帝国主義へ変わっていったのかが600ページにまとめている。米国のパワーが弱まる中、これからの世界を読み解く上で参考になる一冊。2019/09/22

三上 直樹

6
西郷隆盛から石原莞爾に至るまでの近代日本におけるアジアへの見方やかかわり方を、通史的にそれぞれ論じながら、真のアジア主義とは何かを考える一冊。最初の西郷ばかりでなく、江戸時代の朝鮮とのかかわり方からして、ボタンの掛け違いから出発しているだけに、日本の独善的なやり方に陥ってしまうのはいかんともしがたいのが残念ですし、私たちへの宿題だと思います。2017/10/17

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