内容説明
一九九〇年、著者はUAEの男性と結婚し、UAE(アラブ首長国連邦)に移住。三男二女を育てつつ、日本文化をUAEに、UAE文化を日本に伝える活動をしていた。二〇一一年三月、東日本大震災が発生。著者はUAEの商業都市ドバイで「チャリティ着物ショー」の開催を決意する。世襲制の首長を頂点とする独裁体制の産油国UAEでのショーの開催は国の許認可や義援金の送金ルートの確保など、著者に多くの試練を与えていく。文化の違い、常識の違い、思想の違いで生じる齟齬や誤解で苦しみながらも、壁を乗り越えていく。一人の日本人女性の活動が、UAEの国情やイスラムの人々の思いを浮かび上がらせる。中東世界の「いま」に迫った体験記!
目次
第1部 認可を受けるまで(ショー開演;東日本大地震;アラブ首長国連邦(UAE) ほか)
第2部 援助が届くまで(着物ショーその後;思わぬ展開;調子に乗ってはいけない ほか)
追記 UAE、夫、Mチャリティについて(UAEの前身;真珠と海賊;UAE建国とシェイク・ザーイド ほか)
著者等紹介
ハムダなおこ[ハムダナオコ]
1964年東京都生まれ。アラブ首長国連邦(UAE)在住。早稲田大学文学部文芸科卒。1990年UAE男性と国際結婚し、UAEに移住。三男二女をもうける。2008年日本UAE文化センターを創設。現在は同代表として、日本文化をUAE地域社会に、UAE文化を日本社会に伝える活動を続けている。著書に『アラブからこんにちは』(国書刊行会)がある。エッセイ『祖母のはなし』が第8回文芸思潮エッセイ賞を受賞。『アラブからのメッセージ―私がUAEから届けた「3.11」への支援』で第3回潮アジア・太平洋ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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