アラブからのメッセージ―私がUAEから届けた「3.11」への支援

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  • サイズ B6判/ページ数 190p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784267020377
  • NDC分類 369.022
  • Cコード C0095

内容説明

一九九〇年、著者はUAEの男性と結婚し、UAE(アラブ首長国連邦)に移住。三男二女を育てつつ、日本文化をUAEに、UAE文化を日本に伝える活動をしていた。二〇一一年三月、東日本大震災が発生。著者はUAEの商業都市ドバイで「チャリティ着物ショー」の開催を決意する。世襲制の首長を頂点とする独裁体制の産油国UAEでのショーの開催は国の許認可や義援金の送金ルートの確保など、著者に多くの試練を与えていく。文化の違い、常識の違い、思想の違いで生じる齟齬や誤解で苦しみながらも、壁を乗り越えていく。一人の日本人女性の活動が、UAEの国情やイスラムの人々の思いを浮かび上がらせる。中東世界の「いま」に迫った体験記!

目次

第1部 認可を受けるまで(ショー開演;東日本大地震;アラブ首長国連邦(UAE) ほか)
第2部 援助が届くまで(着物ショーその後;思わぬ展開;調子に乗ってはいけない ほか)
追記 UAE、夫、Mチャリティについて(UAEの前身;真珠と海賊;UAE建国とシェイク・ザーイド ほか)

著者等紹介

ハムダなおこ[ハムダナオコ]
1964年東京都生まれ。アラブ首長国連邦(UAE)在住。早稲田大学文学部文芸科卒。1990年UAE男性と国際結婚し、UAEに移住。三男二女をもうける。2008年日本UAE文化センターを創設。現在は同代表として、日本文化をUAE地域社会に、UAE文化を日本社会に伝える活動を続けている。著書に『アラブからこんにちは』(国書刊行会)がある。エッセイ『祖母のはなし』が第8回文芸思潮エッセイ賞を受賞。『アラブからのメッセージ―私がUAEから届けた「3.11」への支援』で第3回潮アジア・太平洋ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

barabara

15
メルマガを愛読しているので、興味があり手に取りました。私はアラブの世界で孤軍奮闘するからなおこさんの日常が好きでリスペクトしています。今作も東日本大震災をめぐる壮大な国を超えたチャリティに奮闘する、勇しくもどこかユーモラスなアラブ社会でのなおこさんの姿があまねく見られて面白かったです。2016/02/15

lamara

1
311で被災した人達への義援金を募るチャリティーを開催した時の話だけかと思いきや、 最後30ページに追記として著者と夫のなれそめや、UAEの歴史の話が書かれている。 本の内容は、UAEで暮らした時のことを思い出すと心当たりのある話もあれば、 こんなことがあるのか、と驚かされるエピソードも。 現地に暮らすだけで、その国の人との関わりが薄ければ、その国のことを深く知ることはできないと思う。著者のようにローカルにどっぷり浸かった経験談はとても貴重で興味深い。2022/08/22

alisoviejos-19319

1
イスラム社会と日本の習慣の違いがわかる。寄付、ひとつでも大変な労力と時間がかかっている。3・11への支援ありがとうございました。2017/01/07

ゆっこ

1
縁あってイスラエルを訪れてからムスリムはとても気になる存在です。それもあり、ハムダなおこさんの本は読ませていただいておりますが、今回は一つの出来事を追ったお話なので、大変さに溢れていて、ちょっと自画自賛?と穿った見方をしてしまいました。とはいえ、そんな大変な中での募金活動や、米国との関係など、とても興味深く、後半ではなんとなくうるうるしてしまう文章も。今回はお腹いっぱいですが、次の本もぜひ読んでみたいです。2016/02/15

コスモス

0
UAEの歴史、1971年の建国までは真珠採りが主な産業の村社会だったみたいで、この一世代の変化と発展は極端。2018/07/27

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