内容説明
元NHKアナウンサー室長が数々の著名人のインタビュー体験から得た人を引き寄せ、自分を引き出す「聴く」極意とは。
目次
聴くことは快楽である(わかり合うために「話し合わない」;「聴く」ことが人を引き寄せる ほか)
第1章 聴くことが人生を変える―インタビュー実践編(心が晴れないときに聴く;人づきあいに悩んだときに聴く ほか)
第2章 私の人生を変えた特別な出会い―気骨の人たち(世間・組織・社会の中で孤独を感じたときに聴く;くじけそうになったときに聴く ほか)
第3章 「聴くこころ」をもつための五つの心得(素手で相手に触れてみよ;身近な人にこそ細心の気遣いをせよ ほか)
聴き合うことで世界は変わる(「聴く」ことで引き出す、引き出される;「聴く」ことで人は変わる ほか)
著者等紹介
山根基世[ヤマネモトヨ]
1948年、山口県生まれ。1971年、早稲田大学文学部卒。同年、NHK入局。主婦や働く女性を対象とした番組、美術番組、旅番組、ニュース等、大型シリーズのナレーション多数を担当。2005年、女性として初のアナウンス室長。2007年、NHK退職。現在は子どもの言葉を育てる活動を続けている。2000年・放送文化基金賞、2009年・徳川夢声市民賞受賞。女子美術大学講師等歴任。現在、文字・活字文化推進機構にて「山根基世の朗読指導者養成講座」を開講中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
14
改めて「聴く」ということを考えた。その字の成り立ち、意味合い、十四歳の心かあ~と納得。常々思っていたことも、たくさん書かれていて、嬉しくなってきた。人は、相手の話を聞こうとしない生き物だと思うし、ましてや聴くことは、なかなかできないとも思っている。ただ、そうしようと心がけることで、随分と違う結果になる。その第一歩は、相手の話を遮らないとか、相槌をうちとか、自分がそうしようと努力していることでもある。そして、その基本にあるのが謙虚さだと思う。そこがないと、驕ったものになってしまう。2015/09/23
みなず
8
プロローグの“本当に大切なのは話し合うことじゃなく、聴き合うこと。”で、目からウロコ、耳が静かになった。山岡久乃さんと茨木のり子さんの声を、私も心で聴きたかった。2015/04/08
こたつ
4
「人の話を聴く姿勢こそ知性」この言葉がズシンと心に響きました。2018/04/05
まこ
3
山根基世さんの柔らかい語り口そのままの文章で、とても読みやすいエピソードが並んでいて、その1つ1つがとっても味わい深くて、ぐっと引き込まれ、その1つ1つに対する山根さんの言葉が、コンサートホールでオーケストラを聴いているかのように、どれも深く大きく響く。 聴き方というよりも、心の持ち方、生き方を指南してくれるような、バイブルにしたい1冊。2015/06/24
岩月クロ
2
「聴く」という事を改めて考えたくて、「聴く」を検索ワードにして偶然手に取った本でしたが、読んで良かった!ひとつひとつのインタビューを読む度に「これが一番気に入った!」が変わっていき、結局どれも聴いて良かったと思える話でした。本を読む事は、耳を傾ける事と似ているのかもしれないと感じました。最後まで、相手の話を聴く。相手の物語に落ちる。私は聴き下手だから、本を読むようなつもりで相手の言葉を聴くように意識したら、少しは上達していくかなぁ。2017/02/05