軽井沢令嬢物語

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  • サイズ B6判/ページ数 314p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784267018435
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

GHQ占領下強くしなやかに駆け抜ける、老舗ホテルの娘がいた―。女流時代小説の旗手が情感豊かに描く「苦難」に立ち向かう女性の波瀾万丈の生き様。

著者等紹介

諸田玲子[モロタレイコ]
1954年静岡県生まれ。上智大学文学部英文科卒業。外資系企業を経て作家に。96年『眩惑』で小説家としてデビュー。2003年『其の一日』で吉川英治文学新人賞を、07年『奸婦にあらず』で新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カピバラ

36
麻由子は結局幸せだったのかなー?と訝しくなったラストでした。お姉ちゃんとの対比も面白かったですが、なんかお嬢様の甘さがぷんぷんするんだよなぁ…と思わされました。2016/04/05

お静

16
あの有名な軽井沢万平ホテルをモデルにした物語で面白く読めた。戦前から戦後ホテルで生まれ育った二人の美しい令嬢の生きるさまが貧しい日本ではさぞ浮いてみえてたであろう。しかしそれをもろともしない二人は今で言うセレブであった。ホテルの内側や戦後アメリカに接収された状況は興味深かった。2017/10/22

CAFECAFE

5
物資が乏しい戦中戦後に、華やかなダンスパーティを楽しむ令嬢令息。題名まんまの、軽井沢老舗ホテルのセレブ嬢の物語。でもそんな麻由子が女性も手に職を!と奮起して浅霧パーマを立ち上げようとする。何とそこで終わってしまったので、あれ?ってかんじ。元令嬢が奮起して、美容の分野で活躍する、その後を読んでみたかったです。そこまでのくだりは1/3くらいに縮めて、その後の逞しく職を掴み取る過程が描かれていればなぁと言う感じでした。2010/07/21

縁側

4
軽井沢万平ホテルをモデルにした物語。老舗軽井沢ホテルの令嬢姉妹は、戦前にはもんぺではなく洋風フリルワンピースを着て通学。ホテルで開催される華やかなパーティーに憧れ、外国人と交流しながらホテルのティータイムを楽しむ。戦中戦後も食料難に苦しむ事なく、令嬢暮らしを謳歌。そして若さゆえ、勢いでボンボン令息と結婚してからは。何にせよ、後ろ楯があるというのは最強です。戦時下でありながらも外国人将校の行き交う軽井沢は、日本でありながらも食料もなぜか豊富に手に入る特別区だったんだな。2021/12/08

みなみ

3
なんだか疲れていたのか、漠然と軽井沢に行きたくて読んだ。軽井沢の老舗ホテル(万平ホテルがモデルだっけか)のご令嬢の話。麻由子と満智子が出て来るけど、あれ、満智子は笑?ってぐらい、後半出て来ないー。戦前から戦後の華やかなクラスの軽井沢記。雰囲気は面白いんだけど、タイトルが後から考えるともう一捻り欲しいところだ。後、愛とか夫婦とかそのへんをもう少し掘り下げて欲しかったなー。色んな令嬢出てくるオムニバスかと期待してしまった。2018/03/11

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