出版社内容情報
次世代のセキュリティの最前線へ!
量子時代に対応するための暗号理論の研究は今まさに盛んに進められています。また、情報化社会の基盤である暗号の刷新に対応するため、セキュリティ関係の技術者・研究者も暗号理論の最新の動向を学ぶ必要があります。本書は、量子時代に対応するための暗号理論とその技術を学べる入門書です。暗号理論の数学的基礎から最新の応用まで、幅広い内容をバランスよく学べる構成です。
【おもな内容】
1章 暗号技術の基礎
1.1 いたるところで暗号技術は使われている
1.2 暗号技術の基礎
1.3 共通鍵暗号と公開鍵暗号
1.4 メッセージ認証とデジタル署名
1.5 暗号の安全性評価
2章 現代の暗号技術を支える数学
2.1 RSA暗号と関連する計算問題
2.2 楕円曲線暗号とその解読法
2.3 格子暗号とその解読法
3章 カードベース暗号
3.1 カード組を用いた秘密計算
3.2 コミット型プロトコル
3.3 金持ち比べプロトコル
3.4 ゼロ知識証明プロトコル
4章 格子理論を用いた暗号攻撃
4.1 RSA暗号への攻撃
4.2 Coppersmithの手法
4.3 秘密鍵が小さいときの攻撃
4.4 部分鍵導出攻撃
5章 量子計算基礎とその暗号への応用
5.1 量子計算と暗号
5.2 量子ゲートと量子回路
5.3 量子フーリエ変換
5.4 Shorのアルゴリズム
5.5 素因数分解回路構成とリソース評価
6章 耐量子計算機暗号
6.1 実用的な格子暗号に向けて
6.2 構造化格子上の計算問題
6.3 構造化格子に基づく暗号化
6.4 構造化格子に基づく署名
6.5 ハッシュ関数に基づく署名
7章 形式手法による安全性検証
7.1 形式手法とは?
7.2 モデル検査による安全性検証の自動化
7.3 定理証明器による安全性証明の厳密化
7.4 実装の機能的正当性・安全性検証
8章 秘密計算
8.1 秘密計算とは?
8.2 マルチパーティー計算(MPC)
8.3 Garbled Circuit
8.4 秘密分散ベースMPC
8.5 MPCの応用
9章 証明可能安全性と高機能暗号
9.1 証明可能安全性
9.2 2種類の「暗号が破られた」
9.3 準同型暗号の安全性
9.4 その他の高機能暗号の紹介
内容説明
次世代のセキュリティの最前線へ!数学的基礎から最新の応用までバランスよく学べる、技術者・研究者必携の一冊。
目次
第1章 暗号技術の基礎
第2章 現代の暗号技術を支える数学
第3章 カードベース暗号
第4章 格子理論を用いた暗号攻撃
第5章 量子計算基礎とその暗号への応用
第6章 耐量子計算機暗号
第7章 形式手法による安全性検証
第8章 秘密計算
第9章 証明可能安全性と高機能暗号
著者等紹介
國廣昇[クニヒロノボル]
筑波大学システム情報系教授。1994年、東京大学工学部計数工学科卒業。1996年、同大学院工学系研究科計数工学専攻修士課程修了。同年NTT入社。NTTコミュニケーション科学基礎研究所に2002年まで勤務。博士(工学)。電気通信大学電気通信学部、東京大学大学院新領域創成科学研究科、同大学院情報理工学系研究科を経て、2019年より現職。CRYPTREC暗号技術評価委員会委員、暗号技術調査ワーキンググループ(耐量子計算機暗号)主査などを歴任
安田雅哉[ヤスダマサヤ]
立教大学理学部数学科教授
水木敬明[ミズキタカアキ]
東北大学サイバーサイエンスセンター教授
高安敦[タカヤスアツシ]
東京大学大学院情報理工学系研究科数理情報学専攻准教授
高島克幸[タカシマカツユキ]
早稲田大学教育・総合科学学術院教育学部数学科教授
米山一樹[ヨネヤマカズキ]
茨城大学学術研究院応用理工学野情報科学領域教授
大原一真[オオハラカズマ]
国立研究開発法人産業技術総合研究所サイバーフィジカルセキュリティ研究センター高機能暗号研究チーム 主任研究員
江村恵太[エムラケイタ]
金沢大学理工研究域電子情報通信学系准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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