出版社内容情報
晁蓋、山賊に梁山泊への道案内を頼む。
「お前たちを梁山泊の山賊と見て話す。わしは東渓村の名主晁蓋だ。梁山泊へ訪れたい。道を案内してもらいたい」
東溪村の名主晁蓋は、北斗七星が頭上にふりかかる夢を見た。
翌朝遠乗りに出た晁蓋を劉唐が呼び止め、梁中書が高俅に贈る賄賂を奪う話をもちかける。
晁蓋は悪徳役人に一泡ふかせようと決めた。呉学人が梁山泊のふもとで漁師をしている阮小二、阮小五、阮小七を説得して仲間に入れる。一清道人も加わり、七人はなつめ売りに化けて財宝を奪うが、密告されてしまった。
しかし、役人の宋江は晁蓋に逃亡をそそのかした。
目次:
第7章 晁蓋と六人の部下
第8章 新頭領晁蓋
第9章 宋江、青州に走る
第10章 清風山の戦い
第11章 黄信の悲劇
第12章 囚人旅
第13章 宋江受難
付録
水滸伝関連地図
水滸伝ビジュアル 好漢たちの本拠地・梁山泊を行く 文・後閑英雄 写真・浦充伸
江湖の好漢――『梁山泊』の男たち(早稲田大学文学部教授)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤枝梅安
21
晁蓋と宋江が登場する。梁山泊に入るが、王倫は入山を許可しない。怒った林冲は王倫を殺害。晁蓋が頭領となる。 戴宗、花栄、黄信、李鉄牛、張横、張順など、続々とスターたちが登場し、いよいよ梁山泊が強力になり、単なる山賊の集まりとは違う集団となっていく。まじめな宋江は、その律儀な性格が災いし、再び囚われの身となる。2010/10/15
gtn
17
不遇はあれど、好漢は性質の似た者と結び付く。晁蓋しかり、宋江しかり、花栄しかり、そして梁山泊に集い、大義が固まる。逆もまた然り。悪は悪でつるむ。勝敗は歴然。ただし、正義の集まりであっても、首領がその器たるかは重要。獅子身中の虫ということわざもある。梁山泊の王倫がその座を降ろされたのがその象徴。2023/09/02
ヤギ郎
12
横山光輝の『水滸伝』第2巻。次々と梁山泊に英雄たちが集まる。義理や人情といった人を思う気持ちを大切にしていた男たちが、ある時(多くは役人の不正)で落ちぶれ者となってしまう。この物語の登場人物は、人と出会うたびに酒を酌み交わす。同じ宴席を共にする中で絆を育んでいく。まだまだ仲間たちが増えていく。今後どんな人物が梁山泊のメンバーとなるだろう。2021/07/06
ドント
2
本編のライブ感もさることながら、金庸の武侠小説などを訳している岡崎由美による、「水滸伝の時代と作中のヤカラのメンタリティってこういう感じなんッスよ!」との解説が大変タメになった。2024/09/04
ビシャカナ
2
次から次へと現れるクソ役人と卑劣漢、きっぷの良い任侠の男たちが虐げられて再起する。こうまで役人どもが悪役だと中国での役人の存在を訝しんでしまうな。2020/09/27
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