内容説明
わたしは〈子どもの本と読書〉における問題の核心は、幼少期から子どもと大人のあいだで、ことばとイメージの共有体験、共感関係、いかに豊かにはぐくんでいくかにあると考えてきました。ここ何年かのあいだに、保育・幼児教育誌や児童文化雑誌などでも、もとめられると右のような視点から、原稿を執筆することが多くなりました。そうしたものを中心に、一冊に構成してみたのが本書の内容です。
目次
1 子どもの本と読書の考えかた〈理論篇〉(いま子どもと読書が当面する課題;イメージと感情をそだてる;子どもの発達と読書;子どもの本のなかのことば)
2 どう子どもにたのしませるか〈実践篇〉(読みきかせの世界をひろげる;絵本・幼年文学のたのしませかた;科学の本をかんがえる;ブック・トークのすすめ)
3 幼児・幼児期によろこばれる子どもの本―絵本とおはなしの年齢別リスト