感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
14
フォア文庫で出ているそうですが、読んだのはこちら。『まほうをかけられた舌』『青い花』の2作品。1971年初版だそうですが、おはなしは古さを感じません。(時代背景は昭和ですが)解説の大石真さんが書かれていましたが、おはなしを読んで空想の楽しさがわかる童話です。日常に近い童話が多くなっていますが、確かに非日常(空想の世界)の童話は少なくなっているように思えます。これも大切ですね!2019/12/26
ほんわか・かめ
12
2篇収録。『まほうをかけられた舌』突然父親を亡くし、レストランを継ぐ羽目になった息子。『青い花』気まぐれで作った青色の傘があれよあれよと人気になり、修理の依頼そっちのけで作ることばかりに一生懸命になってしまう傘の修理屋。どちらも真摯に仕事に向き合う姿勢を教えてくれる。ただ美味しいものを提供すればいいのではない。人気だからと何の思いも込めずに次々と品物を作ることの虚しさ。ファンタジーの薄い布がふわっと取り払われ、現実に戻った瞬間に主人公たちの見ている景色が、前にも増して輝いているのが良い。中学年〈1971〉2024/02/25
MOE
5
子供の頃に読んだ童話。フォア文庫?でも出ているが挿し絵がどうしても受け付けない。せっかくのお話しが台無しになるレベル。こちらの挿し絵ありきの素敵な本。絶版本だったらしいが一度再販された時に購入。古い作家さんの作品ではあるけれどファンタジーが詰まってる。一緒に収録されている青い花も梅雨時の今にふさわしい作品。傘の修理屋さんとか、現代人には馴染みないし、時代背景としては昭和レトロなんだけど、なんかソレがまた雰囲気的に魅力アップしてる。短めのお話だけど、時間泥棒と戦うモモとか好きな人にお薦めの一冊。2023/07/16
ねじ
3
児童書専門の古書店で購入。絶版なため高かったのだけど、この機会を逃したら、もう出会えないかも、と思い、清水の舞台から飛び降りました。 けして好みの挿絵ではないのだけど、魅力的な挿絵です。作品の不思議な持ち味をいかしていると思います。ちょっと高かったけど、満足なお買い物でした。2018/10/20
kokotwin
0
2つのお話し。どちらも困ってるいる時に、出会った人のおかげで、良い方向に向かう。しかし、その出会いをすっかり忘れてしまい‥。2014/04/03