出版社内容情報
東京からきた女の子,トッコは山のつりばしがこわくてわたれない。ところがある日,やまびこがカスリの着物を着てあらわれて…。 小学生低学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
43
お母さんの病気で、山のおばあちゃんの家に預けられているとっこちゃん。山の子どもたちと遊びたいのですが、揺れる吊り橋が怖くて渡れません。ママが恋しくて大きな声で山に向かって呼んでいると、カスリの着物を着た男の子が。その子と押し問答をしているうちに釣り橋を渡れていました!後から来た子が仲間に入れないのは寂しい。カスリの男の子のおかげ?で仲間いるすることができました。あぁ、よかった。2025/03/13
はる
43
幼い頃に読んだ本。懐かしくて手に取りました。お母さんが病気のため、山のおばあちゃんと一緒に暮らす女の子。寂しさから村の子どもたちと喧嘩をしてしまい、ひとりぼっち。そんなある日、不思議な少年と出会います……。素敵ですね。幼い頃はこの吊り橋が怖かったことを思い出しました。2025/03/08
Willie the Wildcat
30
心の壁。一歩踏み出すきっかけ。やまびこがかっこうとなり、かっこうが・・・。心の叫びを通して、トッコの友達と交流を望む心が、自分に素直に見えるようになったのかもしれない。絵は、緑を基調とした水彩画。心の描写が緑の濃淡に表れている印象。トッコの顔が重なる「やまびこの描写」がお気に入り。どこかトッコの入り混じる心境を感じる。2014/03/02
まげりん
15
小学校の頃の教科書に出てたお話。懐かしい気持ちで読んだ。なんかね、初めて読んだ時、おばあちゃんのくれる東京のお菓子がすごく魅力的に見えたの。私も赤ちゃんの頃東京から来て、幼稚園も遠いとこ通ってたので地元にあまり順応できなかったから、とっこちゃんの気持ちもわかるし、自分のおばあちゃんも「東京のお菓子だよ」ってお取り寄せのお菓子を出してくれたから、そういうものがリンクしてるんだと思う。2015/07/17
遠い日
13
トッコの寂しさと意固地に凝り固まった心とを、ほぐしてくれた山びこ。山びこと遊ぶうちに、山びこは命あるものになりかわる。子どもの心の動きと山の暮らしになじんでいくようすが、いきいきと描かれる。鈴木義治さんの描く緑の世界から、風が吹き渡るようだ。2015/03/08
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- 和書
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