目次
1 不登校で何かマズイことでもある?―不登校もひとつの選択肢(「なんとなく行きたくない」から始まる不登校;学校に行かなければならない理由はない)
2 正しい不登校のやり方―明日、学校に行きたくないキミへ(決めるのはキミ自身。後悔しない選択をしよう)
3 不登校でも大丈夫!―僕はこうして仕事を見つけた(学校に行かなくても「大丈夫」になるためのアドバイス)
著者等紹介
小幡和輝[オバタカズキ]
NagomiShareFund&地方創生会議Founder/内閣府地域活性化伝道師。#不登校は不幸じゃない発起人。1994年、和歌山県生まれ。約10年間の不登校を経験。その後、定時制高校に入学。地域のために活動する同世代、社会人に影響を受け、高校3年で起業。様々なプロジェクトを立ち上げる。2017年、47都道府県すべてから参加者を集めて、世界遺産の高野山で開催した「地方創生会議」がTwitterのトレンド1位を獲得。その後、クラウドファンディングと連携した1億円規模の地方創生ファンド「NagomiShareFund」を設立し、地方創生の新しい仕組みを構築中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
63
【親視点からの感想】小2~中3まで不登校し定時制高校に通いながら起業した著者の体験談と、その他不登校経験者の意見を聞きつつ「正しい不登校のやり方」と考える本。不登校や引きこもりの人って[エネルギー有]タイプと[エネルギー切れ]タイプがあると思うが、著者はエネルギー満ち満ちタイプ。前向きなところがいいな。一方で、“でも、学校に行かないという選択肢は別に楽な道ではいから気楽に考えないでほしい”とも綴る。そこはもっと大きな声で言ってほしいかも。不登校のその後を具体的に示している良本。2018/09/18
きみたけ
58
著者は「#不登校は不幸じゃない」発起人の小幡和輝氏。自身も約10年間の不登校を経験し、1日のほとんどをゲームに費やしトータル3万時間を超える程。その後定時制高校に入学、高校3年で起業しています。学校に行かないという選択肢を認めてもらえず、うつや人間不信、命を絶ってしまう子がいる中、「学校に行かない」選択肢もあって良いことを訴えています。併せて、不登校でも学校に行っているはずの時間をどれだけ充実させることができるかが大切とも説きます。 タイトル通り親子で読めると(欲を言えば理解できると)良いですね。2021/09/17
シャコタンブルー
34
作者自身が小学2年から中学3年までの10年間の不登校を経験しているので、不登校に対する穏やかでありながらも強い気持ちでの表れである「学校は行かなくてもいい」は説得力がある。「なんとなく行きたくない」から始まる不登校、陰湿なイジメ、暴力等、原因は様々で複合的な要素もあり一つに絞り込むのは難しいと思えた。一番大切なのは常に、子供達が安心できる「居場所」が一つだけでもあれば救われるということだ。巻末の河合未緒さんの体験記「先生や親に望むこと」を読み、子供達によりそう居場所の重要性を再認識した。2019/07/12
katsubek
32
不登校の当事者たちの語る不登校。「学校に行けるなら行った方がよい」という思いや、「学校へは行きたいと思っていた」という話は考えさせられるものがある。ただし、だから「学校へ行ける」わけではない。「学校に行けない理由がある」場合もあれば、「学校に行く理由がない」こともあると。不登校の後にどう生きたかというところで、起業家がほとんどであるというのは、本書の弱点といえるかも知れない。が、話の内容はストンと心にはまり込む。大人にできるのは、やはり選択肢を増やしていくことだろう。2018/08/30
kanki
31
不登校中、別のことで充実させ、成功体験を。居場所や人も。親は選択肢や機会を提供し続けよう。2021/05/19