出版社内容情報
少年時代から天狗小僧と呼ばれ、何でも自分で工夫して、初めて見る物でも、どうやって作られているかを見抜くことができた平賀源内。
ところが、二十五の歳に長崎で出会ったオランダ人の操る〈しびれる箱〉の仕組みだけは、どうしても解明できませんでした。
しかし、紆余曲折、試行錯誤の末に源内はその謎を解き明かします。
国益のために奔走し、非常の人とも呼ばれた江戸の才人平賀源内の熱情と格闘の人生を描く歴史小説です。
内容説明
少年時代から天狗小僧と呼ばれ、はじめて見る物でも、どう作られているかを見ぬき、自分で復元できた平賀源内。ところが、長崎出島で出会ったオランダからくりの“しびれる箱”の仕組みだけは、どうしても解明できなかった。しかし、試行錯誤の末に源内はその謎を解き明かすことができるが…。国益のために奔走し、非常の人とも呼ばれた江戸の奇才平賀源内の熱情と格闘の人生を描く歴史小説。
目次
序章 しびれる箱
第1章 志度の天狗小僧
第2章 世界へ飛び出せ
第3章 本草学者の夢
第4章 世の中のために
第5章 戯作者か技術者か
第6章 山師もやる源内
第7章 『解体新書』に協力しながら
第8章 解けたエレキテルの謎
終章 非常の人
著者等紹介
鳴海風[ナルミフウ]
1953年新潟県生まれ。東北大学大学院機械工学専攻修了。博士(経営情報科学)。MBA(経営学修士)。デンソーで働きながら、江戸時代の数学を題材にした小説を多く発表。1992年『円周率を計算した男』(新人物往来社)で歴史文学賞。2006年日本数学会出版賞。『円周率の謎を追う 江戸の天才数学者・関孝和の挑戦』(くもん出版)が第六三回青少年読書感想文全国コンクール中学校の部課題図書
高山ケンタ[タカヤマケンタ]
1968年愛媛県生まれ。広告代理店でグラフィックデザイナーを経験した後、画家となる。またイラストレーター、デザイナーとして多くの挿し絵、デザイン、装丁などを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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風香
読書国の仮住まい
きみどり
kotaro