内容説明
柳原の土手で古着屋を営む六助は、朝からそわそわしていた。なぜなら今日は、昔からの古馴染みで、着物始末の職人・余一と、一膳飯屋の看板娘・お糸の、待ちに待った祝言の日だからだ。めでたい日ではあるが、己の事に無頓着な余一が支度に手を抜きやしないかと心配な六助は、身支度を整え余一の元へ向かった。そんな折、京の老舗呉服問屋、井筒屋江戸店の店主・愁介が、「余一に関わる大事な話がある」と六助の前に現れた。いったい愁介は何を企んでいるのか―。話題沸騰の大人気シリーズ第八弾!!
著者等紹介
中島要[ナカジマカナメ]
早稲田大学教育学部卒業。2008年「素見」で第二回小説宝石新人賞を受賞。若き町医者を描いた初長編『刀圭』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
111
着物始末暦「異国の花」8巻。やれやっと余一さんとお糸ちゃん結ばれましたね、最初はお互いギクシャクしていたが上手く行ったようで良かった、次巻は唐橋の打掛けが、どのように展開するのかな、井筒屋ギャフと言わせて欲しいですね。2017/11/25
小梅
102
ついに余一とお糸が祝言を挙げました。唐橋花魁の打掛に期待が膨らみます。 読了日が不明になっていた為に登録し直しました。2018/02/02
ぶんこ
68
ついに余一とお糸が祝言をあげました。やっとだったのに、だるま屋の手伝いを木戸が閉まる間際までやっていました。夫婦の時間もとれず、お互いに馴れ合う時間もないなんて、清八さん甘えすぎです。焦ったくも初々しい夫婦は置いといて、唯一スッキリしたのがおみつさんの大活躍。人の噂のえげつなさに呆れ、それよりも身内が信じてくれなかったのは痛い。お露さんの子どもが無事産まれる事を祈りたい気持ちになりました。井筒屋や唐橋の事もきになります。次巻は出ているのかな。2017/06/26
万葉語り
51
とにかく、余一とお糸の不器用さにあきれる。六さんもだるま屋さんも大変だなあと思う。おみつが今回は、報われてよかった。余一が六さにあげた異国の端切れで作った綿入れがすごくいいプレゼントだと思う。前巻の最後でおみつに挙げた風呂敷もよかったのに、なんでお糸には正直に本音を伝えてあげないのか、ツンデレ過ぎだと思う。2019-1172019/08/18
カピバラ
45
余一のデレ具合が増してきましたね。夫婦もちゃんと気持ちを伝え合うのが大切だ。井筒屋が不気味〜ヽ( ̄д ̄;)ノ2017/02/22