出版社内容情報
手塚治虫の子ども時代から、マンガ家になってアトムやレオを生みだした日のことなど、創作の秘密がいっぱい。世界のマンガをリードした「マンガの神様」の足跡をたどる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
zero1
75
「鉄腕アトム」は科学万能でなく【危うさ】を訴える作品。誤解している方が多い。宝塚が「リボンの騎士」を生み、医博だからこそ「ブラック・ジャック」を描けた。【漫画の神様】はどのように誕生したか?中学時代に作った昆虫図鑑の見事さ!戦争と空襲が作品に描かれたのは彼自信の経験によるもの。⭐映画の手法(後述)を漫画に持ち込みディズニーアニメ「バンビ」を80回観た手塚。「まんが道」でも知られるトキワ荘にアニメ製作。死後に作られたAI漫画「ぱいどん」。戦争を憎み環境破壊を描いた「ガラスの地球」。中身が濃い一冊。2022/04/10
カフェラテレックス
1
手塚治虫がどういう人だったのか、どういう生活をしながらどういう作品を書いてどんなキャラクターがいたかが書かれている。まさに手塚治虫百科といったところ。裕福な家庭に育ち、十分な漫画を与えられることによって手塚ワールドが作られていったんだなというのがわかる。本当に漫画の虫で、描いても描いても描き足らず、死ぬ間際までもっと描きたいといっていたそう。天国でも描いているんだろうなぁと思う。2023/01/30