出版社内容情報
「一つの花」「青い花」「タンポポのうた」「トントントンをまちましょう」など、やさしさと強さを描いた感動の童話6編を収録。
巻頭に「花の街」の詞を掲載。「一つの花」「おばあちゃんの白もくれん」「青い花」「タンポポのうた」「トントントンをまちましょう」、やさしさと強さを描いた童話5編を収録。安野光雅先生の花と子どもの絵の装画による、美しい装丁も見所。
【著者紹介】
【今西祐行・著】 1923年、大阪府に生まれる。早稲田大学文学部卒業。1942年処女作『ハコちゃん』発表以来、児童文学の道を歩む。1987年“菅井農業小学校”を設立。1991年『今西祐行全集・全15巻』により芸術選奨文部大臣賞受賞。1992年紫綬褒章受章。主なる著書に『肥後の石工』『浦上の旅人たち』『ヒロシマの歌』『遥かなりローマ』『土ってあったかいね―農業小学校の記』など多数の作品がある。2004年、没。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tokotoko
36
淡い色あいが素敵な表紙の絵に、思わず手が伸びて、借りてきました。安野光雅さん画です。全6話。「花」をテーマにした6人の作家さんの共作です。ちょっぴり古い貧しい時代の日本だったり、突然空想の世界に飛んだりもしますが、お話ごとに画家さんも変わり、イメージをさらにふくらませてくれたり、やわらげたり、いろんな味わいがある6話でした。記憶力のいい子供達がこの本に登場したお花を見て、お話を思い出してくれたらいいなぁー!その時は、ぜひ、私にも・・・優しく!教えてくださーい!2015/04/05
Naomi
17
図書館の新刊棚で。お花がでてくる童話いろいろ。「花の街」詞・江間章子/「一つの花」今西祐行:これはどこかで読んだことある気がする。教科書かなぁ?/「おばあちゃんの白もくれん」杉みき子/「青い花」安房直子:絵(南塚直子)かわいい。懐かしい感じ/「タンポポのうた」神沢利子:いいなと思った言葉をメモ「みんなのイノチが、いきようという意志が、たすけあってよびあって、タンポポのわた毛のように、世界じゅうをとびまわって、戦争のない世界、悲しみや不幸のない世界をつくるんだ。」/「トントントンをまちましょう」あまんきみこ2015/04/03
遠い日
10
花の咲く童話集第2巻。奇しくも4話が規読のもので、懐かしく読んだ。江間章子さんの「花の街」は、大好きな詩。いつ読んでも心穏やかになる。表題作の「一つの花」の切なさ。「青い花」の奇跡、「タンポポのうた」の力強さ。どのお話の味わいも、すばらしい。2015/04/29
ピンクのヤドン@どわすれ
3
☆32022/10/17