出版社内容情報
裏山を探検していた「ぼく」は、道に迷って歩きまわるうちに、小さな駅を見つけた。
そこへやってきた列車に乗り込んだ「ぼく」の目に飛びこんで来たものは……。
有栖川有栖と市川友章が描く、悪夢の列車がはしり出す。
内容説明
みちにまよったぼくは、ちいさなえきをみつけた。やってきたれっしゃにのりこんだぼくの目に、とびこんできたものは…有栖川有栖と市川友章が描く悪夢のれっしゃがはしりだす。
著者等紹介
有栖川有栖[アリスガワアリス]
1959年、大阪府生まれ。同志社大学在学中は推理小説研究会に所属。1989年、『月光ゲーム』でデビュー。『マレー鉄道の謎』で第56回日本推理作家協会賞を受賞
市川友章[イチカワトモアキ]
1977年、千葉県生まれ。東京藝術大学大学院修了。個展、グループ展などで怪人や動物をモチーフにした油彩画、及び木彫作品を発表。LINEスタンプ「怪人スタンプ」がLINE Creators Stamp Award 2014みうらじゅん賞を受賞
東雅夫[ヒガシマサオ]
1958年、神奈川県生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。『幻想文学』と『幽』の編集長を歴任。著書『遠野物語と怪談の時代』で、第64回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
288
有栖川 有栖は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。「怪談えほん」シリーズも読み続けて第3期まで来ました。絵も内容も怖く、私が小学生だったら、『おしっこちょっぴりもれたろう』になってしまいそうです(笑) https://www.iwasakishoten.co.jp/special/kaidan/2020/01/17
馨
178
怪談えほんシリーズは夏にぴったりだと思います。今回も不気味な絵で恐さ倍増。たぶん子供時代に読んでいたら大人になっても覚えているくらいのトラウマ絵本になっていると思います。道に迷って、駅に着いて、電車が来れば、普通乗りますよね。。しかし。。。2020/07/19
kou
156
絵もストーリーもド直球に怖すぎる。子供の頃に読んでたら、電車に乗れなくなってたと思う。2021/10/08
のっち♬
132
裏山を探検中に見つけた駅から乗ったのは、人間社会に紛れ込んでいたお化けが乗る列車だった。ミステリー大家有栖川は、芸風とかけ離れたレトロなガジェットを用意した。ファンは少なからず肩透かしを食らうかも。市川の力強い作画は呼応するように昭和的なノスタルジーをふんだんに引き出している。猫の強烈な存在感に猫好きの有栖川を感じたり。知らず知らずのうちに何かに乗車し、他人の得体の知れなさに気を取られているうちに降車する方法を見失うのが文明社会。いくら戻る方法を示してもらっても方法の側から離れていくものなのかもしれない。2023/08/23
KAZOO
128
怪談えほんシリーズの1冊ですが子供にとってはかなり怖い感じです。電車に乗ったけれど周りの乗客はすべて海から上がってきたような人たちです。乗り換えようとすると切符がなく乗り換えられないということでさらに怖さが増幅します。私はラヴクラフトの世界を思い出してしまいました。かなり怖いイメージでした。2021/03/26
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