出版社内容情報
どうして死ぬの?死んだらどうなるの?じっくり「死」について考えてみましょう。「死」のさまざまな側面が見えてきます。
フランソワーズ・ダステュール[フランソワーズダステュール]
アンネ・ヘムステッヘ[アンネヘムステッヘ]
伏見 操[フシミミサヲ]
内容説明
「人はみな死ぬの?死んだら、どうなるの?」大昔から人類はこの問いの答えをさがしてきました。歴代の哲学者たちも自分の考えを語っています。さあ、この本を開いてください。死のべつの顔が見えてくるでしょう。
目次
1 なんとも居心地の悪い質問
2 どうして死者のために墓をつくるのか?
3 死後の世界はあるか?
4 いつか必ず自分は死ぬという考えに、人は慣れることができるのか?
5 死のほんとうの顔
著者等紹介
ダステュール,フランソワーズ[ダステュール,フランソワーズ] [Dastur,Fran〓oise]
哲学者。フランス、ニース大学の名誉教授。専門はドイツ哲学
ヘムステッヘ,アンネ[ヘムステッヘ,アンネ] [Hemstege,Anne]
フランスのエチエンヌ美術学校版画家、およびストラスブール高等美術学校を卒業。主に出版の分野でイラスタレーターとして活躍
伏見操[フシミミサオ]
1970年生まれ。英語、フランス語の翻訳をしながら、東京都に暮らす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たかこ
55
”わたしたちは「死を経験する」ことはできない。…死が存在するときには、わたしたちはもう生きていないからだ。自分の死を経験することは、だれにとっても不可能だ。””わたしたちは、ほかの人の死――とくに大切な人の死をとおしてしか、死を体験できない。愛する人と死に別れる苦しみをとおして、わたしたちは自分もいつか死ぬ運命にあることを意識するのだ。”いつもは心理学的な「死」の本を読むことが多いけれど、こちらは「哲学」。長い歴史の中で「死」は常に考えられてきた。問うという体験こそが死を理解する一歩目なのかも。2024/11/06
ほのぼの
33
哲学は苦手。ジュニア向けならば理解できるかと手に取ったが、やっぱり難しい。プラトン、スピノザ、ソクラテスなどの哲学者の言葉に加えて宗教の思想や神話まで多方面から「死」を考察する。でも結局、結論は出てないよね。つまりは己で考えろってことか?そうか。それが哲学なのだ。2024/06/06
モリー
25
わずか数十ページの紙幅ながら、パスカル、エピクロス、オーギュスト・コント、ソポクレス、ソクラテス、プラトン、スピノザ、モンテーニュら歴代の哲学者や思想家達の死を巡る思索を辿りながら、死とは何かを深く考える事ができます。なんて贅沢な時間を味わえる本なんだろう。名だたる哲学者たちと一つのテーマで対話することができるなんて。2018/09/29
コージー
24
★★★★☆子どもが初めてふれる哲学の本として編集された、フランス生まれのシリーズ本。この本は、「死」がテーマ。子ども向けの哲学の入門書ですが、大人でも非常に読みごたえはあります。「死」について真剣に考えたい、生きる意味を探している、そんな方にオススメです。【印象的な言葉】①わたしたちは、ほかの人の死――とくに大切な人の死をとおしてしか、死を体験できない。②死を悼むということは、死をうけ入れることであり、同時に拒否することでもある。③かぎられた短い時間しか生きられないからこそ、人生に意味があるのではないか。2019/07/01
tellme0112
5
なぜだか、あまり響かなかった。タイミングまずったかな…2018/03/27
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