内容説明
世界を揺るがすイスラーム世界を知るための入門書。コーランを通して西欧におけるイスラーム思想がどのように解釈されてきたかを探る本書は、日本に生きる私たちが世界情勢の本質を掴むための手がかりとなるだろう。読むものの知的好奇心を刺激する、現代人必読の書。
目次
1 アラビア半島での発祥(商人ムハンマドへの啓示;預言者ムハンマドの戦いと政治;エルサレムの岩のドーム)
2 草創期の注釈者たち(シーア派の対抗思想ジャアファル・サーディク;イスラーム史の大成タバリー)
3 解釈の試行(西洋中世とコーランの挑戦;イブン・アラビーの幻視的解釈;神秘主義詩人ルーミー)
4 アジアへの伝播(楽園への入り口タージ・マハル;イスラーム教と近代化アフマド・ハーン;詩と真実 ムハンマド・イクバール)
5 現代社会とコーラン(人種平等への導き;ビン・ラーディンとジハードの指令;病からの癒し)
著者等紹介
ローレンス,ブルース[ローレンス,ブルース] [Lawrence,Bruce]
デューク大学イスラーム学教授。現代の中東問題を読み解く著書の数々は定評がある
池内恵[イケウチサトシ]
1973年、東京都生まれ。東京大学先端科学技術研究センター准教授。専攻はイスラーム政治思想史、中東地域研究。東京大学大学院総合文化研究科博士課程を単位取得退学し、アジア経済研究所に入所、国際日本文化研究センター助教授・准教授を経て、2008年より現職。ケンブリッジ大学客員研究員、アレクサンドリア大学客員教授等を歴任。著書に、『現代アラブの社会思想』(大佛次郎論壇賞受賞、講談社現代新書)、『書物の運命』(毎日書評賞受賞、文藝春秋)、『イスラーム国の衝撃』(毎日出版文化賞特別賞受賞、文春新書)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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