出版社内容情報
おれに似た男の子と自転車でぶつかった時から、何もかもがちょっとずつ違う…。パラレルワールドって、いったいどういうこと!?
相川 郁恵[アイカワ イクエ]
著・文・その他
佐藤 真紀子[サトウ マキコ]
イラスト
内容説明
いつものように、公園へ向かっていた。そこにとつぜん、おれとそっくりの男の子が自転車で現れて、正面衝突しそうになったんだ。その瞬間から、おれの世界が、変わりはじめた―。第34回福島正実記念SF童話賞大賞受賞作。
著者等紹介
相川郁恵[アイカワイクエ]
熊本県出身。山梨県の同人誌「こぶんたん」に所属、「季節風」会員。日本児童文学者協会会員。2018年、『おれからもうひとりのぼくへ』で第34回福島正実記念SF童話賞を受賞、デビュー作となる
佐藤真紀子[サトウマキコ]
東京都生まれ。挿画や装画を担当した作品に『バッテリー』シリーズ(教育画劇、KADOKAWA)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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☆よいこ
50
児童書。自転車で自分ソックリの誰かとぶつかりそうになった瞬間、変な感じがした。親友だった友たちがよそよそしい、母親が急に優しくなった、部屋が本だらけになってる。どうやら、違う世界の「自分」と入れ替わったみたいだ!パラレルワールドに迷い込んだ4年生の智(さとし)の物語。▽「いつもの」とか「普通」と思っていた日常にまったく違う価値観が現れたとき、人はどんな風に対応していくのでしょう。意地悪だと思った人物が実はいい奴だったり、自分自身も違う価値観に影響されてみたり、可能性を広げるお話でした。2018/11/03
スイ
16
わー!パラレルワールド大好きー! しかしこの分量でパラレルワールドものが収集つくのかな…?と大人向けに慣れてしまっている私は思ってしまったのだけど、杞憂でした。 自分そっくりな子とぶつかりかけたことで主人公の小学生が迷い込んだパラレルワールドは、元の世界と同じ人々がいるのに、皆性格が違う。 先の展開の予想は良い意味で裏切られ、すっきり読み終えた。 いいなぁ、じんと胸が痺れた。2021/01/18
lovemys
9
児童書のSFかと思い、星新一を想像していたら違った。最後はなんだかジ~ンとしてしまった。パラレルワールドに行って、大切なものを実感しました。うちの子も、無事に帰ってこれるのなら、行って実感してきて欲しいゎ(笑)2021/08/22
サラサラココ
6
小2。すすめられて読んだ本。字が大きくて短いが、SF童話で楽しく読んだようだ。2021/03/30
しろちさ
6
自転車でぶつかりそうになったパラレルワールドの僕と入れ替わってしまう俺。早く元の世界に戻りたいと思っていたけど、いやだと思っていたこっちの世界のよさに少しずつ気づく。「おれ、かんちがいしてた」って認められるのすごいかっこいいぞ。字も大きいしあっという間に読み終わるし、だから展開もめっちゃ早いんだけど(笑)なんだかじんわりいいなぁってなる本。児童文学ってだから好きなんだよな。こんな短いページで人間が成長しちゃうんだもんね…! 2020/02/15