出版社内容情報
魔術の大家ミスラをたずねた「私」はそこで見た魔術に驚き、自分にも教えてほしいと頼むが…。人間の欲深さを描く芥川龍之介の名作。
ある時雨の降る晩、「私」はマティラム・ミスラ君(ハッサン・カンという名高い婆羅門の秘法を学んだ、年の若い魔術の大家)の家を、魔術を使って見せてもらうために訪ねた。その家で「私」は魔術を体験することとなる。いくつかの不可思議を体験したのち、「私」はミスラ君に頼み魔術を教えてもらうこととなるが…。
人間の欲深さを見事に描いた芥川竜之介の名作。人気イラストレーターの丹地陽子が描くポップな絵童話。
【著者紹介】
【芥川龍之介】 1892年-1927年。東京都生まれ。東京帝国大学英文科卒業。在学中から文学活動を始め、夏目漱石の門下に入った。『鼻』『芋粥』によって新進作家として認められ多くの作品を発表する。「蜘蛛の糸」「杜子春」といった児童向けの作品も書いている。晩年は、芸術上、人生上のゆきづまりから極度の神経衰弱におちいり、睡眠薬を飲んで自殺した。
内容説明
魔術の大家ミスラをたずねた「わたし」は、そこで見たふしぎなできごとにおどろいた。―芥川龍之介の名作を絵童話に。
著者等紹介
芥川龍之介[アクタガワリュウノスケ]
1892年~1927年。東京都生まれ。東京帝国大学英文科卒業。在学中、菊池寛らと共に同人誌「新思潮」に参加し文学活動をはじめ、夏目漱石の門下に入る。「羅生門」「鼻」「芋粥」を発表し、新進作家として認められ、多くの作品を発表。「蜘蛛の糸」「杜子春」など児童向けの作品も書いている
丹地陽子[タンジヨウコ]
三重県生まれ。イラストレーター。東京芸術大学美術学部卒業。海外ファンタジー、ミステリー、児童書など、書籍の挿画を中心に活動中
宮川健郎[ミヤカワタケオ]
1955年東京都生まれ。立教大学文学部日本文学科卒。同大学大学院修了。現在武蔵野大学教育学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 和書
- わたしの宝石 文春文庫