出版社内容情報
「目に見える」愛、パワフルで無私な愛、アイドルに捧げる愛、そして悲劇的な愛。名手が放つ、切なさと爽快感いっぱいの直球六編!
朱川 湊人[シュカワ ミナト]
著・文・その他
内容説明
「僕らの愛は、悲劇的な終わり方をした」憧れの女性との幸福な結婚生活に潜んでいた切ない真実(「彼女の宝石」)、大切な人たちの首元にふと現れる不思議なモノ(「さみしいマフラー」)他、アイドルへの一途な愛、巨大でピュアで惚れ惚れするような愛の姿が、一つ一つ心に染みわたる。名手が放つ感動直球!短編集。
著者等紹介
朱川湊人[シュカワミナト]
1963年大阪府生まれ。慶應義塾大学文学部卒。出版社勤務を経て、2002年「フクロウ男」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。翌03年、「白い部屋で月の歌を」で日本ホラー小説大賞短編賞を受賞。初の著書となった『都市伝説セピア』が直木賞候補となり、05年、『花まんま』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アッシュ姉
77
著者二十冊目。読むタイミングを間違えたせいか、久しぶりの朱川さんをいまひとつ堪能できず。スミマセン!出直してきまっす。心をキレイにして再読しよう。その前に『狐と韃』知らぬ火文庫へいきまっす。《620-713》2021/01/19
fwhd8325
61
ノスタルジックだけではないけれど、朱川さんの物語を読んでいると、帰ってきたなという安堵を感じます。探していたものが見つかったような気持ちと同じです。中でも「マンマル荘の思い出」が一番好きです。2019/05/29
カブ
50
ハートフルな人生に効く、昭和の香りがただよう6篇のお話。どの話も映像が目に浮かぶような、リアルな感じで懐かしい。「マンマル荘の思い出」が一番好き。2019/04/06
ココ(coco)
42
☆☆☆★朱川湊人さん13冊目です。恋とか愛に関する6篇の短編集です。まだ感想が0とは、朱川湊人さんは意外と人気が無いんですね。相変わらず全ての作品から、昭和の香りが漂って来ます。中でも最後の【彼女の宝石】の最後のエピソードで涙が溢れました。2019/01/20
fermata
33
朱川さんの作品を読むのは3作目。私にとって大当たりな作品でした。朱川さんの描く世界は私の知らない昭和の世界が多いけど、なぜか懐かしくノスタルジックになれる作品が多く魅力的です。今回の作品は恋愛をテーマとしていますが真っ直ぐな恋愛というよりは不器用だったり、不思議な巡り合わせだったり、一筋縄ではいかない物語ですごく面白かったです。どの短編も素敵でしたが、戦争の記憶がテーマにもなっている「マンマル荘の思い出」と幼馴染の数奇な運命を描いた「想い出のセレナーデ」がお気に入りです。おすすめの一冊です。2020/04/29




