内容説明
うさぎくんは、すこしの間、はるちゃんの家に預けられることになりました。ひとりではじめてのお泊まりです。心細くて、不安でいっぱいです。はるちゃんは、お姉さんになったみたいでうれしくなって、いろいろと世話をやくのですが…。うさぎくんとはるちゃんの交流を描く、心あたたまる物語。
著者等紹介
おかだちあき[オカダチアキ]
大阪府生まれ。セツ・モードセミナー卒。生活の中の身近な場面をモチーフにすることが多く、とくに幼い子どもの繊細な表情をたいせつにしている。ボローニャ国際絵本原画展2010ほかの入選・入賞歴がある
おかだこう[オカダコウ]
京都府生まれ。東京芸術大学美術学部大学院修了。画家。絵本『うさぎくんとはるちゃん』では、初めて文章を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
匠
121
何らかの理由で、はるちゃんの家にしばらく預けられたうさぎくん。リュック背負ってやってきたものの、慣れない空間やはるちゃんの親切心が鬱陶しく感じたり。それが段々と打ち解けて、別れの日がやってきて・・という話。夏休み中など、僕も子ども時代に親戚の家に預けられてたことがあったりで、そんな時のことを思い出しながら読んだ。子どもの素直な気持ちが表現されており、コミュニケーションとは何か、どうしたら仲良くなるのかってことが実は描かれている。絵のタッチがとても優しくふんわりしていて、あたたかな気持ちになった。2014/06/23
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
73
うさぎくんは、少しの間、知らないお家にお泊まりすることになった。その家にははるちゃんという女の子がいて・・。うさぎくんの強張った顔が少しずつほぐれていく様子がとても丁寧に描かれていました。それだけにお別れのシーンではこちらまでホロリときました。絵は色鉛筆で描かれているのでしょうか?絵のタッチが柔らかくてとても素敵でした♪★★★★2013/03/31
たんたん(休みます)
44
「はじめてのこうえんはいつものこうえんになった」 お母さんの具合が悪いので遠い街に住むはるちゃんの家にやってきたうさぎくん。初めてのお家はにおいが違って不安。うさぎくんはわにくん(ぬいぐるみ)をぎゅっと抱いているばかり。それでは、優しいはるちゃんの笑顔が見えないね。 うさぎくんにはるちゃんの優しさが届くかな… はるちゃんの一生懸命さに私まで笑顔になる。驚くような展開はないけど、心がポカポカする物語に優しく癒す挿し絵(二人の表情が繊細で可愛らしい)、読み終わった時にホッと出来る、好きな絵本がまたひとつ。2014/10/10
tokotoko
42
表紙の女の子の表情がかわいくて!表紙だけで、にっこり!すぐ図書館バックに入れました(ちゃんと貸し出し手続きしたよ!)。懐かしい家のにおいがするワニと共に、うさぎくんは、はるちゃんの家にむかいます。おかあさんの調子がよくなるまで、はるちゃんと一緒に過ごすために・・・。お話も素敵だったけど、淡い色彩の絵がふんわり優しくて、大好きでした。そしてね、後ろ姿だけのページが、実はとってもお気に入りです。顔も言葉もなくて。静かで。でも、何か気持ちは伝わってきて。2014/04/05
♪みどりpiyopiyo♪
39
ふぇぇぇ〜 :;(∩´﹏`∩);: なんだかちょっと腑に落ちない、納得のいかない絵本をよみました。子供の心理とか成長過程をよく知らない大人が、大人にとって都合のいい「かわいい 良い子」像を、なんの疑いもなく無邪気に垂れ流した様で気持ちが悪い。物語の前半と後半で、うさぎくんの ワニさんへの愛着に一貫性がなく、「特別なおともだち(最愛のぬいぐるみ)との絆って、そんなもんじゃないよ」と感じました。■絵は良かったです。作者は二人とも絵描きなのか。物語は、見識ある他者に任せた方が良かったんじゃないかな(2010年)2019/04/01
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