内容説明
仲のいい上司と部下だが、その上司が毒殺された。その裏にかくされた「殺意」、夢名の若き俳優が映画にでるようになり、次第に有名になるが、そのために苦境におちいる「顔」、万葉集の歌をもとに翡翠の産地探しが始まるが、その仲間の一人が行方不明になる「万葉翡翠」、掌編の「部分」を収録。
著者等紹介
松本清張[マツモトセイチョウ]
1909年、福岡県生まれ。1953年、「或る『小倉日記』伝」で芥川賞を受賞。1967年、吉川英治文学賞、1970年、菊池寛賞、1989年、朝日賞を受賞する。推理小説のみならず幅広いジャンルで活躍し、その作品の多くが映画やテレビドラマ化される。1992年死去
いとう瞳[イトウヒトミ]
千葉県出身。武蔵野美術大学油絵学科版画コース卒業。以後、個展等で作品発表しながら、書籍装画、雑誌挿絵、絵本、広告等でイラストレーターとして活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ミジェル
2
こどもたちとの共読用に図書館で借りてきた本。全部知っているお話だけれど改めてプロットの緻密さに驚きました。この本は文字が大きく読みやすいです。六十年くらい前のミステリだけど、古くない。短編だけど浅くない。ティーンたちのミステリ入門に最適かと思います。2013/04/06
けい
1
児童書に松本清張?!という驚きで手に取った一冊。 でも考えてみたらよくできたミステリーって、読解力を育むにはとても適しているのかも。展開も面白いし。『万葉翡翠』が気に入りました。2021/09/25
あちこ
0
わたし用に借りた本。あとがきがおもしろかった。って言ってしまうと、問題発言だけど。あまり読んだことがなくて、評価だけを知っていると、すんなりいかないこともあるよね。わたしはあまり社会派ではないんだろうなあ。2013/01/15
ふじっこ
0
初松本清張作品ということでどんな感じか読みやすそうな子供向き?のを選んでみた。別に奇抜なトリックが使われてるとかじゃないのにおもしろかったし引き込まれた。後味の悪い話が好きなので『部分』が特によかった。『顔』はサスペンスって感じでハラハラした。他の作品(長編)も読んでみたい。2012/08/05
ナカ
0
○ 引き込まれるけど時代を感じさせる2011/06/03