出版社内容情報
祖父母の愛情に包まれて育った幼年時代-級友,先生,大人たち……。戦争にむかう時代,岐阜の村里で成長する少年の物語。 小学生高学年から
内容説明
舞台は岐阜の東の街はずれ、今から六十年ほど前のことです。「ひばりが丘」のススキの原に建った祖父と祖母のちいさな家に、三つの久夫はあずけられました。きつねの家に札束のついた菓子箱を返しにいったり、祖父と汽車に乗って山菜採りにいったり、二人の愛情を一身に受けて育ちます。やがて村里の実家にもどり、小学校に入学した久夫は、さまざまなタイプの先生に出会います。笑わない先生が忘れ物の赤丸を積み重ねた掲示板に、長い髪の毛先生は久夫の金魚鉢の絵をほめて、貼り出してくれました。子犬とヒヨコも久夫の友だちです。―戦争へと向かう時代のなかで、家庭や社会や学校でさまざまなできごとに出会い、ゆさぶられながら成長する少年の物語です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いろは
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時代は第二次世界大戦開戦前。主人公の少年がのんびりした岐阜の田舎で祖父母や家族、兄姉たち、動物たち、学校の先生や学友たちに囲まれ成長していく様が描かれている。 しかし、次第に岐阜の田舎にも戦争の影響が出てくる。 大人が読んで、楽しめる児童書だと思った。 子供の視点で考えが書かれていて、子供の素直さ、あざとさ、そういう点でおもしろい。 戦争の色が濃くなっていくのを読んで、久々に「永遠の0」を読み返したいな、という気分になった。 最後は、えー、ここで終わってしまうの??という急に終わってしまった感。 もう少2012/08/26