出版社内容情報
森の中にすてきなお店をみつけたナナは思わず入ってみます。そこは洋服屋でした。お客さんは人間ではなく、森の動物たち。主人はちょっとつめたいかんじの女の子です。 小学生中学年から
内容説明
なんでも魔女商会は、人間以外の生き物ならみんな知ってる、信用ある魔法の老舗。そんな商会の中でもお洋服のお直しを専門にしている評判の支店がお洋服リフォーム支店です。本当にご用のある人が、本当にご用のあるときにだけ行きつくことができるお店なのです。ところがある日、普通の人間の女の子ナナが、用もないのにリフォーム支店にやってきます。そこでナナが出会ったのは、少女のような外見をした鼻もちならないお裁縫魔女と、イギリス貴族の執事のように礼儀正しい召使い猫でした…。トントンと小さなノックをしたのはねずみのおきゃくさん。いったいどんなおねがいなのでしょう。心があったかくなる童話。
著者等紹介
あんびるやすこ[アンビルヤスコ]
群馬県生まれ。東海大学文学部日本文学科卒業。テレビアニメーション「あんみつ姫」(フジテレビ)等の美術設定を担当。現在は玩具デザイナーとして活躍中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツキノ
23
【シリーズ1作目】2003年11月発行。以前仕事の休憩中にちょっと読んでみた本。満を持して?読む。転校生のナナが見つけた森の中の素敵な家。そこは「なんでも魔女商会お洋服リフォーム支店」。おとなのようにえらそうなシルク、丁寧な言葉遣いの「めしつかいねこ」コットン。春のたんぽぽカーニバルをめぐるねずみとくまのおはなし。【85-633】2022/04/28
absinthe@読み聞かせメーター
22
6歳の娘に読み聞かせ。こういう話は大好きだ。テレビ的、漫画的な最近の絵本に比べて、本当に本らしく描写が丁寧だ。こういう本は子供のためになる気がする。楽に手に入る物が安物なのはどこの世界でも同じ。 2017/02/06
小夜風
20
【小学校】あんびるやすこさんの本はシリーズがたくさん出ているのにお話の手を抜かず、しっかり楽しく読めるのが凄いな~って思います。絵も可愛いし、使われるアイテムも女の子のハートを鷲掴みですね♪特に、ナナに与えられた裁縫道具が素敵でした!ピンクのリボンに黒い糸で数字が刺繍されたメジャーとか、私も欲しいなぁ♪このシリーズもたくさんあるみたいなので、娘に「また借りてきてね♪」ってお願いしました♪2015/01/10
七色一味
15
あはは…。ふと、読み返したくなってしまった^^ 短いから、あっという間に読み終えてしまうんですが…。娘が小学生の時に私が選んで買った本。この本を読んだ娘は、今ではかなりの読書家になっているようです。(『バカテス』とかだけど。でも『カラフル』や『西の魔女が死んだ』なんてのも読んでる) とにかくツンデレ系(しかもゴスロリっぽい)シルクが可愛いです。小学校低学年の女子限定でウケること間違い無しの本です。2011/10/04
チャコ
13
引っ越したばかりで仲良しの友達がいないナナとお裁縫魔女シルクのお話。可愛くてあたたかくて、ほのぼのする物語でした。魔女だけど洋服のお直しに魔法は使わない。なぜなら魔法で作るものは安物だから。とっても素敵だと思いました。魔法が使えたら何でも楽にやってしまいたくなるけれど、やっぱり心のこもった手作りには敵わない。大切なことを教えてくれる作品でした。次のお話も読んでみようと思います。2013/10/26