内容説明
大庄屋制度に苦しめられる越後国村上藩領の農民が、天領への帰属を求め、幕府老中へ駕篭訴、奉行・大目付へ強訴を繰り返す。―貧しく春に蒔く種籾もなく、女衒に娘を売る悲惨なくらしを強いられる農民の必死の願いは、果たして…。徳川幕府六代将軍家宣の最高政治顧問、新井白石の名著『折たく柴の記』の「越後国村上領百姓騒動」に材をとり、周辺の膨大な資料を渉猟、創作としてまとめた長編歴史小説。
著者等紹介
長谷川孟[ハセガワハジメ]
大正15年9月新潟県燕市生まれ。日本国有鉄道本社勤務、鉄建公団新潟新幹線建設局次長、鉄建公団本社課長、鉄建公団東京支社次長を歴任。退職後、小野田セメント(株)、小野田ケミコ(株)の顧問を経て現在に至る
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