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内容説明
クワガタムシの撮影をはじめて20年。里山を歩き、農家のおじさんの話を聞き、資料を調べていくうちに水田稲作と雑木林、そしてオオクワガタの関係がみえてきました―。
目次
オオクワガタの森(オオクワガタ再発見;真夜中の再会;どこにでもいたオオクワガタ ほか)
米が育てたオオクワガタ(カッチキってなんだ;お化けクヌギの正体;台木とともに生きるオオクワガタ ほか)
オオクワガタを呼びもどそう(変わるクワガタムシの楽しみ;僕はなぜ虫が好きなのか;充実する僕の庭 ほか)
著者等紹介
山口進[ヤマグチススム]
1948年三重県生まれ。昆虫写真家、自然ジャーナリストとして活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
就寝30分前
21
オオクワガタの生態を細かく調べ世間に発表したことで、結果的にマニアたちを刺激し山梨県のオオクワガタを壊滅に追い込んだと自責の念にとらわれている著者。確かにこの本を読んでいても、そこへ採りに行きたくなる。稲作の肥料にクヌギの細い枝や若い葉を使う地方では、切ったクヌギの跡がコブになり切れ目ができ、オオクワガタの住処になるそうだ。自分が住む石川県にはオオクワガタの採取が1例しかないので関係ないけど。児童書の形をした大人への警告書だ。2018/04/10
FOTD
18
甲府盆地(茅ヶ岳山麓)のオオクワガタは、刈敷(地元の言葉でカッチキ)農法のおかげで育てられたという話。刈敷があったから台場クヌギが育って、オオクワはそこで暮らせた。だが、この本で著者が本当に言いたいことは p.126「荒れる雑木林」以降だろう。人間が生きていれば環境破壊がつきまとう。水田や雑木林もそうしてできたものだ。だが、里山は人が関わり続けることで野生生物と共生できる環境が保たれるのだ。著者の言うように里山は環境破壊でできたものだが、新しい命を育む場になっている。ふつうの環境破壊とは意味が違う。2023/08/17
punyupunyu
8
「カブトムシ、山に帰る」を読んで著者の作に興味を持ちました。子どものころを思い出して、クワガタムシ、カブトムシの最終に再び熱中したのは上の子供が小学校にあがるころ、「ムシキング」の放映もあって、世の中はまさにクワガタブームでした。ホームページも華盛。心無い採集行為、外国産昆虫の放虫問題に憤慨する論調がどのHPでも見受けられました。すでに山梨県のオオクワガタは下火で福島が熱かったかな。そんなブームも、東日本大震災を機にすっかり去ってしまった感があります。2014/09/22
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
5
27年度4年生教科書掲載(参考)2015/06/19
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- 和書
- -ただ、それだけの理由