- ホーム
- > 和書
- > エンターテイメント
- > アニメ系
- > アニメ研究本、マンガ論
出版社内容情報
マンガ家・マンガ研究家として名高いみなもと太郎先生初の本格「マンガ史」。小学校高学年から読めるわかりやすい内容。
内容説明
画業50周年記念、みなもと太郎先生初の本格マンガ史。マンガ家、マンガ編集者、マンガ読者必携の一冊!!歴史の大きな流れがつかめる!重要な作家・作品をチェック!主役の陰の脇役にもスポット!学習や研究の資料として最適!
目次
第1章 終戦まで
第2章 手塚治虫と『新宝島』
第3章 貸本マンガと『漫画少年』
第4章 トキワ荘
第5章 劇画の誕生
第6章 少女マンガと水野英子
第7章 週刊少年マンガ誌の登場
第8章 『W3』事件と『巨人の星』
著者等紹介
みなもと太郎[ミナモトタロウ]
マンガ家・マンガ研究家。1947年、京都府生まれ。1967年、20歳のときに少女マンガ誌『別冊りぼん秋の号』でマンガ家デビュー。2004年、歴史マンガの新境地開拓とマンガ文化への貢献により、第8回手塚治虫文化賞特別賞受賞。2010年、第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。社団法人日本漫画家協会参与。「文化庁メディア芸術祭」マンガ部門審査委員、手塚治虫文化賞審査委員、文化庁芸術選奨推薦委員、選考委員などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
81
みなもと太郎による、平易な文章で、自分の体験から語られる「マンガの歴史」は、とてもマンガ愛にあふれている。画像は一才無いが、ほとんどのマンガは分かる。私にとっても、自分の成長記録と重なってくる。少女マンガを恋愛視点でとらえ、石森章太郎「龍神沼」を日本で最初の「少年萌え」を描いたマンガとして分析しているところや、「W3」事件と「巨人の星」で1章を使いマンガの流れを語るところなど流石だと思う。この後、「ガロ」や「COM」が出てきて、どんどん面白くなりそうなのに、ここで未完となってしまったことが残念でならない。2021/10/27
ニッポンの社長ケツそっくりおじさん・寺
66
これは素晴らしい!。私がかつて愛読した『風雲児たち』の漫画家が綴る、実作者による漫画の歴史。若き日に貸本の配達の仕事もしていたみなもと太郎だから書ける漫画家達の当時の存在感。本書に書かれている流れを実際に見てきた人だから書ける時代の実際がある。手塚治虫を神様とした「トキワ荘中心史観」から離れたフラットな漫画史は、ふと小林信彦の名著『日本の喜劇人』を思わせる。実際に読んできた実作者だからできる指摘(ちばてつやは手塚治虫の影響下に無く、手塚並の影響力がある等)はさすが。読みやすく面白い。2巻が楽しみ。お薦め。2018/06/27
きいち
34
手塚からではなく、その前からをちゃんと踏まえ、劇画やマンガ週刊誌の誕生までを追う。おかげで手塚治虫は本当に日本にマンガをもたらすために創られたような環境で育ったのだなあと改めて感じさせられる。◇ちばてつやの特異性を、生活の一つ一つの所作を描いていくところとしたのは卓見。手塚が物語を載せるためにつなげたコマを、ちばは時間でつなげる。手塚を読んで育った読者たちが、物語を期待して読む、するときっと、ページを繰る手のスピードを自分で調整しながら、ということになるはず。気づかなかった、今度読むとき気をつけてみよう。2017/11/21
ヒデキ
32
先日、他界されたみなもと太郎さんの日本漫画史の本です。 手塚治虫さんが、漫画の祖と言われている状況と言われる中で、戦前、或いは、もっと昔からのマンガの歴史を 様々な視点から、描こうとしている本です。 2021/08/30
小鈴
24
マンガだと思っていたら開いてビックリ読み物で驚いた。しかもマンガの歴史なのにイラストは一切ない。ひたすら字である。急に読む気を失ったが、それでもせっかくだからと読んでみるとみるみる引き込まれていきました。トキワ荘史観の相対化だけでなく、知りたかった貸本、紙芝居、劇画、雑誌というメディアとのマンガの関係がよくわかりました。それによるマンガグループの違いなど。興味深いので次巻も買います。しかし、版権が煩雑だからイラスト無し、当時の雑誌の写真無しなのは流石にやめた方がよいのでは。子供向けなのだし。 2017/08/25