感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よきし
11
教育学者の桜井さんによる新自由主義的競争社会における人間開発に基づいた社会構造の問題にどう気づき、抗い、新たな価値を創造していけるかについて、生き方をめぐる平易な問いかけの書。重要な諸問題がなぜ問題とされずにここまで来ているのかを一つ一つ明らかにしていくことの重要性を改めて実感する。そして非人間化された社会を人間、そして地域環境に開いたものへと転換していくための思考を提示していく。私が考えていることに近くあっても、ほんとうにたくさんの学びを得ることが出来た一冊でした。薄いし読みやすいのも素晴らしいです。2025/11/24
Go Extreme
2
能力の共同性 個人化という暴力 新自由主義 存在承認 業績承認の廃絶 市場原理の浸透 脱政治化への抵抗 自己責任論の批判 社会構造の可視化 子どもの存在承認 依存先を増やす矛盾 競争原理からの離脱 共同性の基盤 能力主義への異議 個人の努力化 関係性の豊かさ 経済原理からの切り離し 世代間の分断 統治と管理の問題 監視と評価の内面化 人権教育の必要性 ポスト開発思想 個人化されない社会 人間を手段にしない 多様性の尊重 共助という名の責任押し付け 配分の社会化 市民社会への埋め込まれた経済 競争による分断2025/11/24




