内容説明
ニューパースペクティブとは?16世紀の宗教改革以来の伝統的なパウロ理解に異議を唱える「新しい視点」の著者たちの主張を紹介・検討し、聖書が語る「行いによらず信仰のみによって義と認められること」の真の意味を探る。
目次
第1章 導入
第2章 パウロ研究に関する宗教改革の視点(「義認」:神の受け容れの司法的宣言;「恵みのみによって」:価なしの義認の基盤;「信仰のみによって」:義認の手段;宗教改革の視点の鍵となる特徴)
第3章 パウロ研究の「新しい視点」(第二神殿期ユダヤ教についての新しい見解:E.P.サンダース;「律法の行い」の新しい見解:ジェームズ・D.G.ダン;「義認」についての新しい見解:N・T・ライト)
第4章 新しい視点に対する批判的評価(サンダースの業績の過大視;パウロ書簡における「律法の行い」;パウロにおける「神の儀」;「義認」の本質;「代理」・「転嫁」・「信仰」;行いに基づく「最終的義認」)
第5章 結論
著者等紹介
安黒務[アグロツトム]
1954年、兵庫県出身。関西学院大学、関西聖書学院、東京基督教大学共立基督教研究所。日本福音教会(JEC)の西宮福音教会・岬福音教会・堺福音教会東京チャペル等の奉仕を経て、現在一宮チャペル牧師、日本福音主義神学会西部部会理事(2004‐2017年)・『福音主義神学』編集委員(2007‐2017年)・編集長(2014‐2017年)、「日本福音主義神学会」公式ホームページ編集管理者(2010年より)を務めるかたわら、インターネットを通しての継続神学研究機関である『一宮基督教研究所(略称:ICI)』を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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