内容説明
偶像礼拝―それは、愛情、金銭、成功、権力など、神以外のものを究極的な対象としてしまうこと。聖書中の人物が持っていたそれぞれの偶像を検証し、真の神を中心とした生き方を説く。
目次
序章 偶像工場
第1章 あなたがほしいものすべて
第2章 愛こそすべて?
第3章 金銭はすべてを変える
第4章 成功への誘惑
第5章 権力と栄光
第6章 日常に隠された偶像
第7章 偽りの神々の終焉
終章 偶像交換
著者等紹介
ケラー,ティモシー[ケラー,ティモシー][Keller,Timothy]
ペンシルベニア州生まれ、バックネル大学、ゴードンコーンウェル神学校、ウェストミンスター神学校で学んだのち、バージニア州ホープウェルの教会で牧会。1989年にニューヨーク、マンハッタンで、妻キャシー、3人の息子たちと、リディーマー長老教会を開拓。現在同教会は、礼拝が5回行われ、のべ出席者数は約6千人。ニューヨーク近辺のみならず世界各地での都市開拓伝道を支援している
廣橋麻子[ヒロハシアサコ]
国際基督教大学教養学部教育学科卒業、同大学院行政学研究科博士前期課程修了。行政学修士(アメリカ研究)。日本長老教会おゆみ野キリスト教会所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チサエ
5
人は容易く偶像を作り上げる。好きなもの、続けていること、推し、自分磨き、金儲け等々。いやもちろんそれじたい悪い事ではない。ただ、良かれと思い、いくら熱を上げてもそれは神ではない。何よりもだいじと、誤って神格化させてはいないか。また、そんな自分のことばかりを第一にしてはいないか。身につまされる。耳に痛い。反省点いっぱい。作中から→「イエスを見本にし、霊的な存在だと口では言いますが、実際に見ているのは救いのためにがんばる自分自身とその道徳的な行いです」2023/11/07
Mrs.Holmes
2
深い!最後に行くほど、なお深い。しかも、ラストのジョン・ニュートンの言葉にノックアウト、、、ニュートンもあんな深いこと言ってたんですね2016/07/25
ころりん
2
再読。 ちょうど、地域の牧師たちと作業して、「同性婚・性同一性障害」などの差別問題を話題にした今日。 教会でこの話題を取り上げていないことを猛省した。 トランスジェンダーを抱えているなら、「変えるべき問題」としたり「罪」として排除したりしてはならず、そのまま受け入れるのが教会(であるはず)。 でも、トランスジェンダーであれ大多数の異性愛であれ、セックスや恋人から幸せにしてもらおう、という思いは、一種の「偶像崇拝」。 神こそ私たちの源泉・価値・喜び。 「愛されたい」渇きは人・物ではなく神が満たしてくださる。2015/05/01
ころりん
1
「人間はその敵さえも神の代わりにする。……問題に直面し、平常心を失い、自由を、財産を、いのちさえ失うのではないかという懸念や心配を、神に喜ばれないことは何か、ということより優先している。」(p.195)など、するどい指摘にグサグサ刺されます。自分の信仰というものを、当たり前のことから、根本的に見直させてくれる、珠玉の一冊です。2013/01/01
pom518
0
本当に深い本で、読んでは自分の心を探り、考えさせられる本でした。 自分が何を偶像としていたか、少しわかったような気がします。真に神を愛するということは難しいことだと思いますが、その道の第一歩を踏み出せた気がします。でも、すぐ忘れてしまうのでしょうけど…。だから繰り返しこの本を読みたいと思います。2022/03/26