内容説明
30人の巨匠による、聖書をテーマにした名画46点をワイドに収録。聖書の構成に準じて作品を配置。愉しみながら聖書の基本がわかる。作品のテーマとなった聖書本文と絵の解説をミックス。画家の意外な一面が垣間見えるプロフィールを掲載。巻末には聖書年表、画家年表、聖書のアウトラインなども付記。
目次
「アダムの創造」ミケランジェロ・ブオナローティ
「原罪と楽園追放」ミケランジェロ・ブオナローティ
「楽園追放」マザッチョ
「箱舟への鳩の帰還」ジョン・エヴァレット・ミレイ
「バベルの塔」ピーテル・ブリューゲル
「アブラハムと三人の御使い」マルク・シャガール
「イサクの犠牲」レンブラント・ファン・レイン
「ヤコブの夢」ウィリアム・ブレイク
「ヤコブと御使いの闘い」レンブラント・ファン・レイン
「モーセの試練」ボッティチェリ〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
327
著者の町田俊之氏は美術と神学の両方を学び「美術宣教をめざす」人であるらしい。これまでの絵画の歴史の中で聖書に材をとったものはそれこそ膨大な数にのぼるだろう。そもそも画題の出典としては最も多いと思われる。本書は旧約聖書、新約聖書からいくつかの場面を選び、それを描いた巨匠の絵とともに解説を加えたもの。場面の選び方が恣意的であるのはいいとしても、画家に統一感がなさすぎるようだ。ジョットやミケランジェロあり、また一方ではシャガールにゴッホといった具合である。ルネサンス絵画に統一するとかすればよかったのではないか。2022/12/20
わたる
2
キリスト教の有名な主題を追っていく大型本。聖書中にある、創世記から初期教会時代、最後の審判までの各場面を著名な画家たちの描いた名画とともに紹介している。聖書からの引用文も有り。本書に収められている絵画は全部で46作品。それぞれの技法や西洋美術史に関するその他深い説明は無く、場面の意味や素晴らしさを解説している。私は信徒ではないので「ん?」となる箇所もあった。画面が大きいので作品を美しく見ることができる。年表付きで分かりやすい。2012/02/29
AC後屋
1
大塚美術館で購入したものを読了。有名どころの名画を歴史順に追っていってるので分かりやすい。陰影を強調し、彼自身の人生が投影されたレンブラントの絵が印象に残った。2011/07/04