内容説明
「正義の戦争」なるものが今日あるだろうか。キリスト者は具体的にどう行動したらよいのだろうか。
目次
第1部 非暴力の聖書的基礎(イエスと暴力;十字架の道;いくつかの反論に答える)
第2部 非暴力の証しと実践(キリストと力;平和をつくることと経済;暴力的な社会で復活の道を歩く)
著者等紹介
サイダー,ロナルド・J.[サイダー,ロナルドJ.][Sider,Ronald J.]
1969年、イェール大学より歴史学の博士号を授与される。1977年より、イースタン・バプテスト神学校で神学を教える。Evangelicals for Social Actionの責任者として、30年以上にわたり福音派の社会活動のために活躍。ブレズレン・イン・クライスト・チャーチ(BIC)に所属
棚瀬多喜雄[タナセタキオ]
1929年、品川に生まれる。ゴシェン大学(B.A.)、合同メノナイト聖書神学校(MRE)に学ぶ。方南町キリスト教会牧師
棚瀬江里哉[タナセエリヤ]
1959年、釧路に生まれる。東京大学卒業、北海道大学大学院修了。現在、北星学園大学教授。札幌友愛メノナイト教会員
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感想・レビュー
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ぼけみあん@ARIA6人娘さんが好き
7
抄訳ながら、プロテスタント(歴史的平和協会)の立場からキリスト者が平和にコミットするには如何にすべきか様々な観点から論じられている。旧約聖書と戦争に関する章などは多少護教的に感じる部分もあったものの、概ねバランスが取れていると感じた。内容がイマイチ頭に入ってこなかったのだけど、後半では、北米の教会とキリスト者に対してアメリカの構造的な悪=暴力の告発も行なわれており、それでも体制側への愛を説く。難しいテーマではあるが、誠実な問題提起と提言は好感が持てる。この問題について関連書を何冊か読んでみたいと思った。2014/10/28