内容説明
「ぼくはだめなやつさ」。何をやってもさえない木彫りの小人パンチネロは、才能や美しさで仲間と比較され、自信をなくしていた。そんなパンチネロに、彫刻家のエリは、「おまえはありのままでかけがえのない存在なんだよ」と語りかける。エリの言葉は、「だめ」とういレッテルをはられたパンチネロをいやし、本当の価値とは何かをやさしく問いかける。
著者等紹介
ルケード,マックス[ルケード,マックス][Lucado,Max]
アメリカで人気のある作家。とくに、ストーリーをもちいて深い真理を語ることにおいて群を抜く巧みさをもっている。テキサス州サンアントニオにあるオークヒルズ・チャーチの牧師でもある
マルティネス,セルジオ[マルティネス,セルジオ][Martinez,Sergio]
メキシコ出身のイラストレーター。「ピーター・パン」「ピノキオ」「クリスマス・キャロル」など古典の美装版のイラストを手がけ、世界的に高い評価を得た
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
pirokichi
13
お掃除をしていて押入れの奥に発見。本の扉にfrom ○○と20年近く会ってない、ある趣味の会で出会った女性の名前が書かれてあり、はっとした。私はなぜこんなにたいせつなことを忘れてしまっていたのだろう。他人の評価ばかりを気にしないこと、誰もがかけがえのない存在であること…ここのところ、職場で落ち込むことが多かったわたしに、時を経て再び届いた彼女からのメッセージ。彼女は元気だろうか。2021/05/22
モッタ
9
★★★★☆ どことなく宗教的な本である。僕にとってはそこが良い。彫刻家エリという神のような存在が絶対的な安心を与えてくれる。信じるものは救われる。シールというレッテルを気にせず、豊かにくらしていこう。 ※図書館借り2011/10/12
KAO
1
自分の価値は他人にきめられるものではないんだよっていうのをテーマにしたお話。シール(レッテル)を体に貼りあって互いのよさを競い合う小人達。良いシールが沢山貼ってあればあるほどカッコよく、悪いシールだとバカにされちゃう世界。不器用な主人公は悪いシールだらけの体で疎外感でいっぱい。ある時シールが1枚もない小人を見て不思議に思う・・・。子供はもちろん他人の評価が気になる大人にもお薦めです。