出版社内容情報
《内容》 歯科学生のテキストとして好評を博した前版に新知見を取り入れて全面改定した第3版.近年の分子生物学,細胞生物学の進歩を取り入れた.また骨と歯の形作りの分子メカニズムの章を設け,生体の形がどのようにつくられていくかを明らかにしている. 《目次》 1章 口腔生化学がめざすもの 1.一般生化学と口腔生化学 2.口腔生化学と歯科臨床医学 3.口腔生化学と他の歯科基礎医学 2章 硬組織の起源とその進化 1.骨の起源 2.無脊椎動物から脊椎動物へ-炭酸カルシウムからリン酸カルシウムへの変化をもたらしたもの- 3.脊椎動物における骨組織の進化-外骨格から内骨格へ- 4.骨は軟骨から進化したのだろうか 5.歯と骨はどちらが先に進化したか 3章 骨と歯の形づくりの分子メカニズム 1.四肢の原基(肢芽)の構造と3つの体軸(前後軸,基部先端部軸,背腹軸)の決定 2.骨(軟骨)の形を決めるホメオボックス遺伝子(Hox遺伝子) 3.歯の形成とホメオボックス遺伝子 4章 結合組織の生化学 1.コラーゲン 1.コラーゲンスーパーファミリー 2.線維性コラーゲン 3.ファシットコラーゲン 4.基底膜コラーゲン 5.その他のコラーゲン 2.エラスチン…47 1.エラスチンの所在と構造 2.トロポエラスチン 3.エラスチン結合ミクロフィブリル 3.プロテオグリカン 1.プロテオグリカンとグリコサミノグリカン 2.主なプロテオグリカン 3.プロテオ 1.血清中のカルシウムとリン酸の活動度積(溶解度積) 2.Robisonのアルカリホ質 2.低分子有機物質 3.ホルモン 4.増殖因子とサイトカイン 5.唾液の無機成分 1.カルシウムとリン酸 2.ナトリウムとカリウム 3.ハロゲン元素 4.ロダン(チオシアン,SCN-) 5.炭酸ガスと唾液pH 6.唾液とペリクル 1.ペリクルの組成 2.ペリクルの形成 3.ペリクルの機能 4.実験ペリクル 11章 齲蝕の生化学 1.プラーク 1.プラークの組成 2.プラークの形成 3.プラーク中のpHと酸 2.歯石 1.組成 2.形成機構 3.齲蝕発生のしくみ 1.酸によるヒドロキシアパタイトの溶解 2.齲蝕発生機構に関する諸学説 3.初期エナメル質齲蝕 4.多因子疾患としての齲蝕 5.ミュータンスストーリー 4.エナメル齲蝕の自然修復と予防 1.再石灰化 2.フッ素と齲蝕 3.齲蝕免疫 5. 砂糖と代用甘味料 1.砂糖の糖質としての特徴 2.非齲蝕性甘味料 12章 炎症と免疫 1.生体防御機構の構築 2.炎症・免疫にかかわる細胞の発生・分化 3