内容説明
失明、尿毒症、神経障害、感染、壊疽…糖尿病の惨禍が人類を襲う。「地球上から糖尿病を根絶する」というバンティング、ベスト以来の人類の悲願は果たして実現されるのか。壮挙と希望と挫折が渦巻く糖尿病根絶への戦いの軌跡を、医学史と臨床の新たな視点で赤裸々に語る。
目次
1 糖尿病と戦う(『パピルス・エベレスの処方』;スシュルタの蜜の尿 ほか)
2 糖尿病に挑む(ガデスデンのジョン;ヴァレンティンの三原質とアルケウス ほか)
3 インスリンの発見(バンティングとベストの最初の報告;最初の奇跡 ほか)
4 その後の研究と新しい発見(膵島は全部集めても一グラム;インスリンの構造 ほか)
著者等紹介
二宮陸雄[ニノミヤリクオ]
1954年東京大学医学部卒業、同大学生物系大学院修了、医学博士。アメリカ糖尿病学会研究員、トロント大学ベスト研究所員、同大学教授職を経て、千代田区に内科診療所を開く。東京大学、筑波大学で西洋古典語を教える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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