内容説明
今回の改訂の背景としては、まず重症心身障害児・者も在宅志向が進む中で、医療ニーズの高い超重症児、準超重症児も増加の一途をたどっています。このような人の地域生活支援のためにさまざまなデイサービス提供の必要性がますます高まっています。次に、平成15年度から支援費制度が始まりました。重症児通園事業と他の各種サービスとを併用する等状況が変化してきている中で、重症児通園事業も新たな制度に対応し、位置付けを明確にしていく必要があります。また、重症児通園事業実施カ所数は年々徐々にではあるが増加してきています。しかし、いまだに必要数を十分満たしているとはいえません。しかも、地域差、実施施設本体の違いによるサービス内容の格差は否定できません。特に知的障害施設が設置している重症児通園事業には医療体制の問題があると言わざるをえません。以上のような点をふまえ、重症児通園事業の質的向上だけでなく在宅生活支援の視点から大幅改訂を行いました。
目次
第1編 基本的な理解のために 重症心身障害児の通園とは(在宅重症心身障害児・者の状況;重症心身障害児(者)の通園事業の仕組み
重症心身障害児の通園の展開)
第2編 在宅を支える通園サービス 重症心身障害児の通園の実際(健康管理とケア;リハビリテーション;医療的ケア;日常生活の支援;社会参加)
第3編 豊かな在宅生活のために 重症心身障害児の在宅支援(支援費制度と重症心身障害児・者の在宅支援;障害児(者)地域療育等支援事業
医療サービス
福祉サービス
教育
地域ネットワーク)
著者等紹介
江草安彦[エグサヤスヒコ]
日本重症児福祉協会理事長
岡田喜篤[オカダキトク]
川崎医療福祉大学学長
末光茂[スエミツシゲル]
社会福祉法人旭川荘副理事長
鈴木康之[スズキヤスユキ]
社会福祉法人鶴風会総括施設長・社会福祉法人北海道療育園美幌療育病院医療相談役
諸岡美知子[モロオカミチコ]
社会福祉法人旭川荘療育センター児童院副施設長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。