出版社内容情報
《内容》 グラウンデッド・セオリー研究の第一人者による軌跡モデルの実際。グラウンデッド・セオリーは,看護独自の研究法を導く手法として,現在大きな注目を浴びている。本書は,この理論を元にした看護研究の第一人者であるコービンとストラウス自身による「慢性疾患の病みの軌跡モデル」の解説の後で,循環器疾患,HIV/AIDS,精神疾患,癌,多発性硬化症,糖尿病などにかかわる分野で活躍している看護専門職が,それぞれの分野での軌跡モデルの適用について報告している。原著は1992年度の『アメリカン・ジャーナル・オブ・ナーシング』誌の“ブック・オブ・ザ・イヤー”を受賞,その内容の確かさはアメリカでも認められている。
目次
第1章 軌跡理論にもとづく慢性疾患管理の看護モデル
第2章 癌からの回復の軌跡
第3章 軌跡の枠組みによる循環器疾患の概念の再構成
第4章 慢性疾患の病みの軌跡モデルのHIV・AIDSへの適用
第5章 慢性の精神疾患―始まりも終わりもない軌跡
第6章 多発生硬化症患者の看護への軌跡モデルの適用
第7章 マラソンコースの方向づけ―軌跡の枠組みの糖尿病への適用
第8章 六つの論文についての解説
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Rumiko Tsuchiya
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Physiotherapists imagine their patient's trajectories when they treat, therefore theory of trajectories of illness is useful for therapist too.2015/12/02
m shika
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病気と共に生きるってこと2015/08/11
ちゃちゃまる
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慢性疾患と看護ケアについて書かれた、6つの論文。軌跡モデルをちゃんと活用して展開したことなんてない私ですが、『モデル = 抽象したもの』を、看護でどう使っていくかが重要なのだろうと思いました。戦略 という言葉の響きは、好きになれないけど。2013/11/01