安楽死事件―模擬裁判を通してターミナルケアのあり方を問う

安楽死事件―模擬裁判を通してターミナルケアのあり方を問う

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  • サイズ A5判/ページ数 205p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784260341622
  • NDC分類 490.15
  • Cコード C3047

出版社内容情報

この模擬裁判は1992年2月5日,北里大学で行われました。1991年に実際に起きた安楽死事件を題材にしています。末期がんで苦しむ内縁の妻をその夫が絞殺し,殺人罪に問われたものです。模擬裁判で明らかにされた事実は,今日の医療・看護体制の不備であった。患者の人権を守るために,医療人として何をしなければならないか。本書は,ターミナルケアのあり方を問い,ホスピスの必要性を訴え,その充実を願う学生たちの悲痛な叫びになりました。

内容説明

医者に見放され、激痛の状態で放置される患者とその内縁の夫である被告人の、孤独、不安、絶望、こうした中で嘱託殺人は行なわれた。「雅代は幸せに死んでいきました…」北里地方裁判所で出される判決はいかに。

目次

第1章 実録・模擬裁判
第2章 末期がん患者のおかれている状況
第3章 模擬裁判を終えて
第4章 なぜ模擬裁判か