出版社内容情報
《内容》 著者が約10年にわたって看護関係の各誌に発表してきた論稿をまとめ,これに「現象学的看護論の意義」「看護の構造」の2つの章を書き下ろしたもの。現象学的な看護論の成立の思想的背景とその現代にとっての意味の説明から始まり,患者と看護婦との「温かい血の通った」関係の復権のために,その関係を身体の視点(空間,手,まなざし,言葉など)から分析する。さらに看護の構造と看護援助の本質,看護技術の構造と援助の本質,そして著者の教育実践と学生の学びにも触れる。独自の存在としての看護の成立基盤に迫る,著者の熱意と気迫のこもった書。