出版社内容情報
《内容》 医療事故から患者救済へ,新たな医療技術から生命倫理へ,ICD-10・世界各国の医療水準・医療人類学から究極の患者安全をめざした医療のあり方まで。医師・法律家・メディア代表・患者・市民活動家が,現代医療の抱える矛盾と問題点をめぐって展開した白熱した議論と講演。新しい医療を拓く条件が今,示される。
《目次》
特別企画 1 直面する医療の課題を問う
--あるべき医療の姿を構築するために
(司会:柳田邦男・藤原研司)
[発言]
医療をとりまく諸問題(黒川 清)
医療安全対策--厚生労働省の立場から(新木一弘)
医療訴訟--裁判官の立場から(前田順司)
医療事故--刑事処分・行政処分:弁護士の立場から(鈴木利廣)
医療被害防止・救済センター構想について(加藤良夫)
市民・患者が医療に求めるもの--COML電話相談を中心に(辻本好子)
メディアからみた医療現場(迫田朋子)
医療者の現在--日本消化器病学会アンケート調査より(藤原研司)
討論
(特別発言)北澤京子
特別企画 2 ICD-10--消化器疾患の立場から
(司会:菅野健太郎・林 紀夫)
[講演(総論)]
ICD-10について(木村もりよ)
ICD-10疾病分類と保険病名との違いと問題点(秋山昌範)
〔講演(各論)〕
実際にICD-10を使用する場合の問題点
--胃食道逆流症を中心に(藤本一眞)
ICD-10における“胃炎”“慢性胃炎”の問題点(上村直実)
肝炎・肝硬変・門脈圧亢進症
--ICD-10分類,保険病名,医学的立場からの問題点(笠原彰紀)
膵疾患のICD-10分類における問題点(白鳥敬子)
消化器悪性腫瘍のICD-10分類の意義と活用(田中英夫)
討論
特別企画 3 新しい医療技術と生命倫理
(司会:北島政樹・千葉 勉)
[講演]
基調講演(北島政樹)
遺伝子治療(落合武徳)
ロボット手術(小澤壮治)
再生医療,細胞治療(岡野栄之)
移植医療(田中紘一)
特別講演 1 富の医療・貧困の医療
(講演:辻井 正 司会:二川俊二)
特別講演 2 医療人類学の視点から
(講演:池田光穂 司会:沖田 極)
特別講演 3 患者の安全--医療の現状と課題
(講演:中島和江 司会:寺野 彰)
索引
内容説明
患者主体とは、医療事故を防ぐには、被害者救済をどうする。変わる疾患のとらえ方、進む医療技術の可能性と倫理性。富める国の医療と貧困の国の医療など。第89回日本消化器病学会総会特別企画・特別講演の全記録。
目次
特別企画1 直面する医療の課題を問う―あるべき医療の姿を構築するために
特別企画2 ICD‐10―消化器疾患の立場から
特別企画3 新しい医療技術と生命倫理
特別講演1 富の医療・貧困の医療
特別講演2 医療人類学の視点から
特別講演3 患者の安全―医療の現状と課題
著者等紹介
藤原研司[フジワラケンジ]
埼玉医科大学教授・内科学。1937年秋田県生まれ。東京大学医学部卒業。日本消化器病学会理事長、日本肝臓学会理事、日本医学会評議員等として医学界を中心に活動し、脳死肝移植適応評価委員会委員長や厚労大臣私的懇談会「脳死下での臓器提供事例に係る検証会議」座長としても広く社会的立場からみた医療問題に取り組んでいる
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