出版社内容情報
《内容》 脳のサイエンスは、CT、MRI、SPECTの時代をこえてますます脳と精神の神髄に迫る時代に入った。とりわけ記憶とその喪失、その保存などが脳の再生、可塑性とともにヴィジュアルに立体化され、脳の内部をDNAレベルで見る時代に突入した。本書は、今日最もホットな分野に、わが国精鋭の研究者がそれぞれのアプローチから、その実態に迫る。 《目次》 総説 記憶とその障害研究の現状 ○基礎編 1. 記憶の分子機構 2. 虚血ストレスと神経細胞死 3. 損傷神経の再生・機能修復 ○技術編 1. DNAチップの利用と研究戦略の転換 2. SPRセンサーの原理とポストゲノム研究手段 3. オンライン酵素センサーを用いた神経伝達物質のリアルタイム測定 4. 蛍光プローブを用いた神経活動の可視化 5. マイクロダイアリシスの基礎と将来研究 6. 記憶学習とマイクロダイアリシス 7. PETを用いた神経活動の画像化の将来像:ヒスタミン神経系を例に 8. 光学技術を用いた脳機能計測 9. 記憶とその障害-PET/脳磁図による臨床応用 10. Functional MRI・実践のための基礎知識 11. 情動とストレスのモニタリング 12. 免疫毒素による誘導的細胞ターゲティング(IMCT)-記憶研究への展望
内容説明
本書は、主に記憶とその障害に関する研究に使われる技術を学ぶものである。基礎編では、脳の記憶機構、細胞死の研究状況、神経再生・修復の分子機構について、それぞれ最先端の研究成果を述べ、技術編は試験管から、細胞、固体の順にしてあり、ミクロからマクロへと配置した。
目次
基礎編(記憶の分子機構;虚血ストレスと神経細胞死;損傷神経の再生・機能修復)
技術編(DNAチップの利用と研究戦略の転換;SPRセンサーの原理とポストゲノム研究手段;オンライン酵素センサーを用いた神経伝達物質のリアルタイム測定;蛍光プローブを用いた神経活動の可視化;マイクロダイアリシスの基礎と将来研究 ほか)
著者等紹介
高田明和[タカダアキカズ]
浜松医科大学教授・生理学
加藤武[カトウタケシ]
横浜市立大学大学院教授・総合理学研究科分子認識部門
中原大一郎[ナカハラダイイチロウ]
浜松医科大学教授・心理学
野村正彦[ノムラマサヒコ]
埼玉医科大学教授・生理学
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