出版社内容情報
《内容》 「街角の精神科医」として、医療の第一線で常に活動してきた著者のライフワーク。60年代以降のわが国精神医療の激動期を生き、巨大病院から診療所に降りて分裂病者を様々な面から見てきた著者の20冊の日記から、患者と家族、社会をめぐる日常診療を探る。ヒューマンドキュメントとしても稀有な書であり、今日の精神医療への警鐘の本といえる。
《目次》
はじめに
I. 精神病院の中で
Mさんのこと/受け持ち看護制と小グループ活動/分裂病者と遊び
II. 東大闘争前後のこと
医師という存在とは何か/東京下町との出会い
III. 地域精神医療というもの-私の日記抄
昭和45年/昭和46年/昭和47年
おわりに