感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
チワ
10
つらくて休み休み読んだけれど、日を跨いだら読めなくなりそうな気もするし、何より希望の光が少しずつ差していくのに無視できなかったので1日で読んだ。 今生きるのが苦痛な人に読んでもらいたい一冊。2025/11/24
しお
1
今作はカウンセリングを主軸に据えて、自分の根底にある感情と向き合うことの過酷さや、その過程に伴う覚悟について書かれている。作中で語られる、人とのコミュニケーションを「支配―被支配」「主―従」という構図でしか捉えられなくなっていた、という記述が印象に残った。過去の経験が、関係性の見え方そのものを限定してしまうことが示されている。これまで、性暴力被害者が性を乱雑に扱っているように見える行動に疑問を抱いていたが、本書を通して、それが心理的な構造から行動へとつながっている可能性があるのだと理解できた。2025/12/11
ane
0
前作『庭に埋めたものは掘り起こさなければならない』を見つけて立ち読みしたときはあまりの生々しさに本棚に戻したのに、同等かそれ以上に生々しく克明に心の動きが記されたこちらは「いま読まなきゃ」と思えてすぐに読みきった。私が変わったんだろう。 「自分を大事にする」「気持ちに素直に」という、言うのは簡単で誰もが知っていることを実際に行うのが、どれ程大変なことか、ましてや傷を負った人には、と身に染みて分かる力作。ただし読むタイミングはものすごく選ぶなと思う。今の私はいまなら前作も読めるし、読みたいと思う。2025/12/07




