子どものための精神医学

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  • サイズ A5判/ページ数 464p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784260030373
  • NDC分類 493.937
  • Cコード C3047

出版社内容情報

 名著『看護のための精神医学』のなかで、著者の中井久夫氏は次のように書きました。
 「本書では児童青年期という重要な時期の患者を独立にとりあげることはしていない。それは、良き著者を得て別の一冊が生まれるのを待っていただきたい」
 ――中井氏に“指名”された著者による待望の書が、ようやく刊行される運びとなりました。

 発達障害、知的障害、ADH等々、診断名を解説する本はたくさんあります。しかし「発達のおくれとは一体何なのか?」そして「この子のために何ができるのか?」を、読めば分かるように書いてある本は、意外に少なかったのです。

 本書は、熟達の児童精神科医による画期的基本書です。

………
【序文より】

 この本では、子どもの精神障害を扱う。

 とはいっても、「児童精神医学」の網羅的な教科書や啓蒙的な解説書をめざす本ではない。日々の暮らしのなかで子どもたちと直接かかわる人たち――教員、保育士、看護師、心理士などをはじめ、さまざまな子どもにかかわる職域にある人びと、そしてもちろん親たち――にとって、子どものこころの病気や失調、障害を理解したりケアしたりするために役だつことをめざす本である。

 子どもの診療にあずかる医師にも役にたてばと願っている。

(中略)

 人生とは一人ひとりに個別的であり、しかも一回かぎりのものである。子育てとは、そうしたとりかえのきかぬ人生でのかかわりである。こうすればかならずOKという模範解答はない。太郎くんでこうだったら次郎くんでもこう、ともかぎらない。

 この本では、できるだけ具体的・実践的に考えていくけれども、ハウツー的な「マニュアル」やマスターキーのような「公式」を示すものではない。それよりも、子どもというもの、子どもの精神障害というものへの「基本的な考え方」や「基本的なかかわりの姿勢」を、一回かぎりの人生を歩みはじめている子どもたちとのかかわりに生かせるかたちで伝えられたらと願う。

 「基本」とは要点やさわりではない。基本的に考えるとは、基(もと)や本(もと)から考えること、土台から考えを積むことである。実践に役にたつ土台を提供するのがこの本の大きな目的で、しっかりした土台さえあれば、臨機応変や応用が可能。

 マニュアルやハウツーは、そこに書かれたことしかできず、臨機応変や応用が効かない。急ぐ読者にはもどかしいかもしれないけれども、ていねいに土台から積んでいきたい。

滝川 一廣[タキカワ カズヒロ]

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばんだねいっぺい

32
なんでもっと早くに読まなかったかと後悔。自分自身の来し方を振り返り、我が身の振る舞いの根拠がいくつかは、見えた気がした。知り得た知見を現実に役立てられたらと思います。2022/01/29

ネギっ子gen

30
日本を代表する児童精神科医の一人である著者は、冒頭にこう書く。<この本では、子どもの精神障害を扱う。とはいっても、「児童精神医学」の網羅的な教科書や啓蒙的な解説書をめざす本ではない。日々の暮らしのなかで子どもたちと直接かかわる人たち――教員、保育士、看護師、心理士などをはじめ、様々な子どもにかかわる職域にある人びと、そしてもちろん親たち――にとって、子どものこころの病気や失調、障害を理解したりケアしたりするために役立つことをめざす本である>と。50年間の研究成果を開陳した、児童精神医学の基本書。お薦め。⇒2021/03/13

moshi

14
ものすごく良かった!帯には「素手で読める児童精神医学の基本書」と書かれているけれども、本当に読みやすい。且つ、発達障害について「そこが知りたかった!」というところが書かれていて大満足。療育関係の本とか読んでいると感覚過敏や自己刺激行動があることやその種類について書かれているものの、「それがその子にとってどんな意味があるのか」「どうしてそうなりがちなのか」など定型発達の子の発達と比較しながら解説してくれる。子どもへの理解の視点、材料を増やすのに良い本だった。2023/02/01

ひろか

12
中井久夫の名著の子供版を目指したもの。意欲作だが、正直もっと期待していたかも。盛り込みすぎなのかな。2017/04/16

かえるくん

11
この本の白眉は、精神発達を認識と関係のふたつの軸で表したシンプルな図。これによって自分じしんの発達観・障害観が一変した思いだ。私たちはみんな、この分布図のどこかにいて、中心部の密集したところにいる場合を定型発達と、そこから一定以上外れた周辺域にある場合を発達障害と呼んでいるにすぎない。目の前にいる子どもを症状で分類する(操作的診断)のではなく、障害の有無にかかわらず、認識と関係の発達が互いに支え合って精神発達全体を推し進めていけるように、その可能性を信じて、励まし、支援していくこと。その大切さを学べた。2017/10/20

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